企業風土

女性の活躍に卵子凍結は必要ナシ

投稿日:2014年10月16日 / by

お毒 メガ企業はやることのスケールがすご過ぎね。「リンゴ」に「顔本」。そこまでやるかって感じね。

猫田先生 今ごろ何言ってんだ。革新的な企業ってのは常識の物差しで測れないからこそスゲーんだよっ。日本も見習わねぇとな。

毒舌家

お毒 女性社員の卵子凍結補助の話よ。あんなの革新的でもなんでもないでしょ。発想が完全に人類の倫理からズレてるわね。

物知り

猫田先生 優秀な女性社員を確保するのが狙いみたいだな。卵子を凍結しておいて、産める環境になったら産むってことだろ。子作りってそんなもんじゃねぇよな。“愛の結晶”なんていうけど、愛し合いたい時に愛し合って誕生するからこそ価値があるワケだろ。それを今は仕事に夢中だから、卵子だけ凍らせておいて、仕事がひと段落したら数年後に人工受精で、なんてこれぞ究極の公私混同。子づくりは作業じゃねぇんだからよ。生まれる子供がかわいそうでならねぇよ。

お毒 お金も結構かかるんでしょ。こんな福利厚生が当たり前になる世の中はいやよね。絶対いや。オンナとしてはそこまでして働かされるのって感じじゃないかしら…。

猫田先生 海外の反応は意外にもおおむね好評ではある。卵子凍結は100万円以上するらしいから、迷ってた人なんかにはありがたいのかもな。ただ、卵子は元気でも母体は老化するわけだから、必ずしも安心というわけじゃねぇからな。まさか代理母を使うのが前提でもねぇだろうしな。大体、頑張っても子供ができねぇ家庭もある中で、卵子を凍らせておけばいつでも産める、みたいな風潮はどう考えても違和感があるよ。デジタル社会に進化するのはいいが、それはあくまでハードの部分であって人間味の部分は進化の必要はねぇ、アナログでいいだろ。

お毒 子づくりって、ある程度「できちゃった」的な要素があると思うの。それを精密にコントロールすると逆にいざその時になったらやっぱりやめておこうってことも十分起こり得ると思うのよね。それじゃなくても少子化が進んでるのにこんなことが普通になったら、アタシは人類が滅亡の方向へ進むと思うわ。卵子が子供のタネだとして、凍結された卵子とそうでない卵子じゃ親の愛情の濃さだって違うハズよ、絶対に。何の未来もない!

猫田先生 ちょっと極端だが一理あるな。むかし映画で、生きているうちに冷凍保存してもらって、より技術が進んだ時代によみがえる、みたいなのがあったが、そんなことより「今をしっかり生きろ」ってことだよな。メガ企業の発想の根底に、テクノロジーの進化は有効に活用すべき、みたいなのがあるとしてそれは悪いことじゃないと思う。だが、モノによるってことだよな。

おっちょこちょい

お毒 遺伝子操作とかクローン技術とかアタシはそういうのはホラー映画にしかならないと思うわ。古い、カタいといわれようが、なんか嫌な感じなのよね。

猫田先生 「オカマ」って存在も似てる気はするんだがな。そっちは「お化け映画」ってことか。

お毒 オ・カ・マは人類の必然。産まれる過程では男女の可能性があるんだから。無理やり手を加えるようなものとは根本が違うの!

猫田先生 胸のシリコンやタマタマの除去とは違うんだな。ハルクとゾンビの違いみてぇなもんか。

伝衛門 オネェのまぶたと鼻と唇と額とひげとすね毛はどうなんでやんすか?

お毒 アレは全部メ・ン・テ、メンテンナンスなのっ。アンタも爪と鼻毛くらい手入れしなさいっ。

猫田先生 日本でも女性活躍を後押しする動きが強まっているが、卵子凍結なんて流れには間違っても乗っかって欲しくねぇな。やっぱり、男性が働く女性をサポートできる体制をトコトン突き詰め、意識も変えていく方向へ進むのが女性活躍社会実現には最も健全だとワシは思うぜ。道のりは険しそうだがな。

 

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