企業風土

サーバーをぶん投げる企業運動会

投稿日:2014年6月20日 / by
サーバー投げ

サーバーが飛ぶ。異色競技に同僚の興奮も最高潮。

エンジニアの大胆過ぎるストレス発散術?!

2014年6月中旬、都内の河川敷周辺で、豪快な競技が行われた。その名も「サーバー投げ」。雨天延期により、サッカーW杯日本代表初戦と同じ時間帯のスタートとなったものの、豪快な投げっぷりに大いに盛り上がりをみせた。

見たことない光景に聴衆も口あんぐりだ。10キロは軽く超える鉄の塊が、大きな弧を描く。その物体はサーバーだ。投てき者はエンジニア。周囲からは「サーバーは友だちじゃないのか?」という悲痛な叫びや「思い切り壊したれ!」と非情な声が飛ぶ中、なんと11m10cmの大記録が飛び出した。

両手を使い使い全身を使って投げるので単純比較はできないが、男子砲丸投げが7.26kgで世界記録が23m12cmということを考えれば、かなりの記録といえる。もちろん、公認競技ではないので、記録は未公認だが、集まった聴衆の記憶にはしっかりとインプットされた。

目的は業界盛り上げと社員の結束強化

実はこの競技、「第2回エンジニアオリンピックゲームス」のワンシーン。(株)ボールド代表取締役澤田氏と(株)スピードリンクジャパン代表取締役西田氏の「エンジニア業界をもっと盛り上げたい」の一声がきっかけで昨年よりスタートした。エンジニア業界による合同運動会ということで、サーバー投げが競技に入ったというワケだ。

「開催の目的は大きく3つあります。企業への帰属意識を高める。企業内の風通しを良くする。一つの目標を目指すことにより、チームビルディングを促進する。普段は同じ職場でもなかなか接点がなかったりしますが、こうした自然なコミュニケーションを通じ、企業内の風通しを円滑にできればと思っております」と大会の広報担当は開催の意義と目的を説明する。

玉入れ

定番・玉入れもやっぱり盛り上がる

大会には約1500人が出席し、玉入れや綱引き、障害物リレーなど、いわゆる運動会の定番競技などを楽しみ、いつもとは違う一面を見せあいながら、親睦を深めた。ちなみに第一回大会の満足度調査では、イベント満足度96%。「来年も参加したい」については、「やや参加したい」16%を含め、100%という、社員満足度の高いイベントとなっている。

仕事のやりがいが見出しづらい、仕事に行きたくないという人が増加傾向にある中、希薄化するコミュニケーションや会社の魅力を取り戻すべく、従来の企業の取り組みが再脚光を浴びるものも出てきている。運動会もその一つで、取り入れる企業が着実に増えている。働き方が過渡期を迎える中、温故知新による味付けも加えながら、各企業が、より良い働き方を模索している。

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