企業風土

社員の中から専門家を輩出するフューチャー制度

投稿日:2014年7月1日 / by

タマノイ酢株式会社 篠原氏 諸井氏

食品を扱うメーカーだからこそ大事なお客様との関係

tamanoi-litchen-studioタマノイ酢の驚くべき制度の中に、フューチャー制度というものがある。それは、社員の中から専門家を育てるというものである。育てるといっても、会社内でコツコツと育てていくわけではなく、大学や専門学校などで、正しい知識を身につけさせるというものである。
しかもその学費や資格試験を受ける費用は、会社がサポートするという。もちろん、専門的な知識や資格を取得した後にも会社に残るということが大前提ではあるが、なかなかここまでできる企業は多くない。
しかし、フューチャー制度を導入することは、タマノイ酢にとってとても大事なことなのだ。

「タマノイ酢では、フューチャー制度というものを行っていまして、正社員として入社した後に、医学部に通って医師免許をとったり、調理師学校に通って調理師免許を取得したりします。もちろん、費用は会社がサポートします。そういった専門家を育てることで、食品メーカーとして新たな価値を創造することが出来ます。専門家が商品に対しての信頼をうたうことで、お客様へよりいっそう安心を届けられます」
篠原氏はこう語ってくれた。

医師免許を持ちながら働く社員

タマノイ酢には医師がいる。このように書くと、従業員の健康をサポートするお医者さんや医療所を抱えているように思われるだろうが、実際のところはそうではない。言葉のとおり、タマノイ酢の社員でありながら、医師免許を持ち医療現場で仕事をしているのだ。

健康のことを考えれば、医師の影響力というのは非常に大きいものである。例えば、会社の中で育ったしっかりした知識をもった専門家が、その食品が持つ効能や安全を保障してくれるのであれば、これ以上に心強いことはないだろう。

調理師の免許を持ちながら働く社員

tamanoi-future-kawadaタマノイ酢には調理師がいる。しかし、これも食堂などで働く調理師免許を持っている人のことではない。タマノイ酢の商品を世に普及するためのエバンジェリストとして、調理師免許を持った人が存在するのだ。

料理というのは材料ひとつ、分量ひとつ、手間ひとつで味が変わるもの。専門的な知識を持った調理師が、的確に利用シーンを伝えることで、その食品の大切さを伝えることができる。食卓においしさを届ける手段としてこれ以上の効果はないだろう。

タマノイ酢のHPでは調理師の河田智子さんが提案したレシピ集なども公開されている
http://www.tamanoi.co.jp/tasaki/

これからも発展するフューチャー制度

タマノイ酢では、今後もフューチャー制度を利用した専門家を増やしていく。それは、医師や調理師にとどまらず、いろいろな専門家を社員の中から育て、多様な専門知識を活かし、食品メーカーとしてお客様の豊かな人生をトータルでサポートしていきたいと考えている。食品を取り扱うメーカーだからこそ、お客様へ届けたい思いは強い。

フューチャー制度は社員にとってもすばらしい風土環境である。もちろん、医師免許を取得した社員はもともと医師を目指してタマノイ酢に入ったというわけではないであろう。しかし、仕事をしていく中で商品にもっと安全という付加価値をつけたいという考えがうかんでも、まったくおかしなことではない。その答えが医師を目指すということだっただけである。
従来であれば、医師を目指すのであれば会社を辞めて大学へと通う道を選ぶしかなかった。しかし、タマノイ酢では働きながら資格をとることができる。これは、これからの働き方にとって新たな道標だといえよう。

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