企業風土

眠気を寄せ付けない働き方とは

投稿日:2013年10月23日 / by

生産性向上への目からうろこのアプローチ

竹田社長
ムーンムーン株式会社

ビジネスマンにとって、前夜の睡眠質は仕事の出来を大きく左右する。睡眠に関するある調査では、あまりよく眠れなかったときは、よく眠れた仕事を100%とすると「55%」とする結果が出ている。「ほぼ半減」するというわけだ。睡眠による仕事効率の低下は表面化こそしづらいが、実は多くの会社が影響を受けている可能性がある。ムーンムーン(株)は、「光」を有効活用することで、そうした影響を大幅にシャットアウトすることに成功している。

どうやって睡魔を撃退したのか

オフィスは煌煌と照らす「弊社においては、“睡魔”による作業効率の低下はほぼゼロじゃないでしょうか」。同社竹田社長は、そう胸を張る。その秘密は、「光」の有効活用にある。同社では、全社員のデスクに“特殊な照明”が設置されている。特殊なのは、その明るさだ。一般的なオフィス内の照明の約10倍以上となる1万3,000ルクスの明るさが、各社員のデスク周囲を煌煌と照らす。

「実は照明は、弊社主力商品の光目覚まし『OKIRO』。製品力を調査する一環で睡眠の専門家にみてもらったところ、優れた結果が得られました。そのひとつが、業務の作業効率アップ。そこで、弊社でも作業効率アップを視野に入れ、すぐに採用を決めたというわけです」と同社竹田社長は導入の経緯を説明する。売り物を自社で活用する例は珍しくないが、同社では、効果測定も踏まえて導入し、見事にその恩恵受けたというわけだ。

どれほどの効果があったのか

徹底した昼寝対策

万一の場合は昼寝もOK

では一体、どれほどの効果があったのか。

(1)午前中の仕事効率大幅アップ
(2)睡魔の撤退
(3)イライラの消滅
(4)社員の健康アップ

ざっとあげてもそうした点が、竹田社長の目からもハッキリと変化したという。いずれも、企業で生産性を妨げる要因となるものだけに、見事な効果、というほかない。特殊照明に加え、さらに「どうしても眠い時は昼寝OK」、「15時以降のカフェイン摂取禁止」、と同社では対策に念には念を入れる。その結果、オフィスに巣食う“スリープモンスター”は撤退してしまったそうだ。

なぜ光が睡魔を撃退するのか

なぜ、「光」が業務効率をアップさせるのか。その理由は、「セロトニン」にある。セロトニンは、増加すると仕事の効率ややる気をアップする脳内物質を発生するといわれる。そのセロトニンを増やすのに重要なのが「光」。昼間に太陽光をしっかりと浴びることで、セロトニンは増加する。どんな光でもよいわけではなく、明るさがポイントとなる。同社の「OKIRO」は、通常の照明の10倍以上の明るさで、人工の太陽のような役割を果たし、オフィスワーク中でも太陽光を浴びたのに近い状態を実現する。従って、仕事中、照明を浴びる社員のセロトニンが増え、体内時計が正常に働き、作業効率がアップするというわけである。

カギを握るセロトニンが実験でも増加を確認

介護現場でも活用されるOKIRO

介護現場でも活用されるOKIRO

同社が東邦大学で行った実験では、同製品によって、利用した8割の人でセロトニンが増加する傾向がみられた。これだけでる事例は珍しいという。さらに、その増加率は「外を1時間歩くのと同程度」だった、というから、かなりの効果といえるだろう。そうしたこともあり、同製品は、睡眠クリニックや睡眠サロン、介護現場などでも採用されるほどで、「光」効果はじわじわとその認知度を高めつつある。

同社社員のひとりは「この照明を使うようになってから、会社で眠気は起こりません。その代わり、夜の9時には眠くなりますね(笑)」と感想を話す。昼間にしっかりと「光」を浴びることで、体内時計のリズムが正常になり、早寝早起きが定着したという。こうなると、あとは好循環。よく眠れるから朝は集中力が高まり、仕事がはかどる。午前中についた勢いで、仕事はすいすい片付き、仕事が定時を超えることはない。早く帰れるから、早く寝れる。早く寝るから早く起きる――。

生産性向上の裏技としての検討価値は十分アリ

本来の使い方は目覚まし時計

本来の用途は光目覚まし時計

「幼少期から睡眠障害に悩んでいた私にとって、その改善に導いてくれたこの製品を広めることは、全力で取り組むに値する事業。学生時代に起業したもう一つの会社もあるが、いまは光による睡眠障害の改善に軸足を置いてやっていくつもりです。一人でも多くの方に光による睡眠改善というアプローチがあるということを知ってもらえるよう普及啓もうしていきたいですね」と竹田社長は、今後の展望を熱く語る。

どの会社にもありながら、放置されがちな「睡魔」による作業効率の悪化。昼寝を容認するという対策で効果を発揮している企業もあるが、あくまでも“部分療法”に過ぎない。同社の場合、社長自身の睡眠トラブルというきっかけがあるものの、体質自体を変えてしまう“根治療法”で、“睡魔問題”に向き合ったレアなケース。睡魔による生産性の向上をどれだけ深刻にとらえるかは難しいところだが、効率を半減させるというデータもあることを考えると、軽視はできない。睡魔の悪影響を仮に半分でも減らすことができるなら、損得を考慮しても選択肢の一つに入れてもい い“対策”といえるのかもしれない。


<OKIRO>オキロ光で起こす新発想の光目覚まし時計。体内時計を正常に戻すことで自然な眠り、目覚めを誘発する。設定時刻の30分前から徐々に明るくなり、明るさでやさしく起こす。幼いころから睡眠障害で昼夜逆転の生活を強いられていた竹田社長は、克服のためにあらゆる睡眠グッズを購入。ついにはそのコスト総額が100万円を突破。そんな時、米国で出会ったのが、光照明による目覚まし時計。なんと一発でそれまでの悩みを解消できたことから、製品にほれ込み、会社まで立ち上げた。価格は1万9,800円。

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