企業風土

「就社」した人は、前途多難です【瓦版三者三様】

投稿日:2015年4月16日 / by

お毒 ホント軟弱よね、最近の若い子は。こないだ入社式だって言ってた子が、もう「辞表だした」っていってんのよ。結構、いろいろ調べて就職活動してる感じだったのにねぇ。就職祝い返してほしいわよ。

猫田先生 珍しいことじゃないよ。入って3年以内に辞めるのが3割いるんだから、1か月未満で辞めるのは、逆に次を考えればいいんじゃねぇか。

お毒 そんな問題なのかしら…。理由を聞いたら「軍隊みたいな組織で肌に合わない」だって。そのくらいは、ネットなんかに情報が出てると思うんだけどね。

毒舌家

編集部ニシ 確かにネットには結構、ブラック系のえげつない情報が出てたりします。でも、就活の過程では人当たりのいい担当者が、気持ちよく対応してくれるし、オフィスは立派だし、とかなんとかで、「ネット情報はウソかもしれない」という気になるんです。ところが実際には「軍隊の様な風土」。一気に幻滅して、あっさり退職となるケースも結構あるみたいです。

へん0お毒 なるほどね。厚化粧でホレさせて、デートして、一泊して翌朝、素顔みて幻滅されるパターンね。

編集部ニシ そ、そうなんですかね…。ただ、若者は経験が十分ではありませんから、手のひらを返したように現実をみせつけられると、ダメージは大きいかもしれません。「これが社会か」と思えるのか「この会社はダメだ」と思うかで、その後の人生は変わってくるでしょうね。

猫田先生 「これが社会か」と思って辞めなくても、結局は3割が3年で辞めるんだから、企業としては、その前提で採用数を考えた方がいいってことだろうな。もっとも、根本の問題は、「就職」か「就社」かってことだよ。やりことができるからその会社に入るのか、ただ有名企業だから入りたいのか。その意識が全てだろうな。前者なら、多少厳しい会社でも簡単には辞めることはネェだろうし、後者ならイメージと違ったらあっさり辞めちまうんじゃねぇか。

ニシ 私は記者になりたくて新聞社に入りましたから、厳しいとかイメージとかは全然関係なかったですね。記者の仕事ができるんで、いかにして記者としての腕を上げるか、しか考えていませんでした。変な話、雇われてる感はなかったです。

猫田先生 まさに「就職」だな。有名企業に入りたいってことだと、入ったらもう終わりみてぇなもんだからな。そこで出世するって言っても誰のためになんのためにするんだよな。ただやみくもに出世するんだって頑張っても、結局は何も残らねぇんだよな。

nekodaBupお毒 最近、「オカマになりたい」って、男がいるのよ。ノンケなのによ。理由を聞いても「ただなりたい」ってだけ。大体さ、なりたいからなるってものじゃないのよね。オカマってジャンルがあるワケじゃないの。オカマに生まれてしまったから、それで生きやすいように生きてるだけなの。なんだか、自分を見失ってるような人が多くて困っちゃうわ。

猫田先生 面接で「部長ができます」って言ってる輩と同じだな。やることとできることのバランスを俯瞰できてないんだな。心配なのは、これからどんどん雇用が流動化していく中で、就職“難民”が大増殖するんじゃねぇかってことなんだよな。

ニシ 理想は、斜陽産業から隆盛産業への労働移動ですが、当然、人材力によって労働市場でのニーズに差が出てきます。いわゆる転職とは違う動きにもなるでしょうから「部長ができます」的な人材、特にシニア層はかなり厳しいかもしれませんね。

お毒 ベテランでも3日で辞表、なんて人が増えるのかしらね…。祝儀は3年後にあげるようにしようっと。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について