企業風土

朝型は三文の得?

投稿日:2014年9月18日 / by

お毒 すっかり日の出が遅くなったわね。なんだか、労働時間が長引いてるみたいで損した気分。

猫田先生 お前みたいに完全夜型には、夜長の方がいいじゃねぇか。たっぷり働けてよ。一般人のサマータイムが、夜型人間にはこれからが本番ってところだろ。

毒舌家

お毒 夜が長くなっても客の数は増えないから、かえって気がめいるわね。シーンとした時間が長いお店ってのは、ホントにしんみりと寂しさが体の芯まで響くのよ。

物知り

猫田先生 時給ってのは、考えもんだな。客がいないのにスタッフには時給を払うんだろ。タダ働きならぬ極楽働きだな。時給を客数と連動させたらどうだ。最低賃金×客数。これなら文句もでねぇだろ。

お毒 そんなことしたら、スタッフがサクラでいくらでも客を呼んできて大変なことになるわよ。売り上げは増えるかもしれないけど、そういうのはアタシ嫌いね。

猫田先生 いま政府は、労働時間を適正化しようと動いているだろ。時間じゃなく、成果でみようという流れもその一つだよな。これに対して、無制限に働かせる悪法だなんて声もある。でもやっぱり、これからのことを考えると長時間労働は国の将来にとって何のメリットもないんだな。子どもをつくれねぇし、介護もできねぇ。そっちを選択するなら会社を辞めなきゃいけねぇ。そんなんじゃ、国は破滅するだろ。

お毒 その通りだけど、長く働かないと利益を得られないんじゃないの。うちだって、家庭や体のことを考えると短い労働時間がいいと思うけど、経営を考えるとたとえ長時間労働になっても客が来るまで働いてほしいもの。人件費ダダ漏れじゃ、あっとういうまに倒産だからね。

猫田先生 客商売は少々難しいが、一般企業なら、時間の使い方で、労働時間を短くすることは可能だよな。朝残業が普及の兆しをみせているのはその一例だ。人が少ない静かな時間に効率的に働いて早く帰る。ケツが決まってるから夜みたいにダラダラしない。夜早く帰るから会社全体にも早帰りムードが醸成される。もちろん体にもいい。帰りづらいというだけでダラダラ残業する労働者も多い中、朝残業はメリットだらけで注目されてんだな。

おっちょこちょい

お毒 そんなのが普及したらアタシのお店は倒産ね。でも朝残業族向けの朝食サービスはねらい目かも。

猫田先生 いま日本はいろいろな部分で過渡期を迎えている。そういう意味では、チャンスがゴロゴロ転がってるってことだ。従来の常識にとらわれず、新しい発想を働かせれば、思わぬビジネスに発展する可能性は十分あるぜ。体にいいものだけを揃えた11時閉店のスナックってのいいかもしれんぞ。

お毒 それじゃァオカマの魅力をまるでだせなくない? 大体、開店時間は何時にすんのよ。お毒、気の毒ぅ。

猫田先生 だから時間で稼ぐんじゃなく、質で稼ぎゃいいんだよ。オメェのトーク時間を8割削れば、何の問題もないだろ。発想の転換だよ。どうしても収益が足りなきゃ、昼間にどっかでバイトすりゃいいんだよ。

伝衛門 昼はいつもパチンコで負けてんだから、いくのやめるだけでも5000円の損失はなくなるでやんすね。

お毒 うるさいっ。でも久しぶりに昼のお仕事いいかもね。イケメンの多いところで“昼残業”検討してみよっ。

猫田先生 不純すぎるな。ちなみ“残業”という以上、残業代が出ることが前提だからな。残業代も払ってないような会社が朝残業なんて問題外。夜の残業を残業代とともに朝にスライドさせるということだぞ。流れに便乗してまんまと従業員を残業代なしでこき使うようじゃ、ブラック企業と変わらないから注意しねぇとな。

 

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