企業風土

3年でも辞めても後悔しない新社会人の3つの心構え【瓦の目】

投稿日:2015年4月3日 / by

社会人で重要な最初の3年の過ごし方

桜満開

桜が新緑に変わるころには…

新年度が始まり、ビジネス街はフレッシュな空気にあふれている。しかし、数週間もすると緊張と高揚でひきつり、紅潮ぎみだった顔は、ハリを失い、青白く変色し、目には力がなくなり、オフィスに澱んだ空気を醸し出すようになる。そして…。誰もがそうとはいわないが、桜のように短期で形相がガラリと変わるのがこのシーズン特有の風物詩ともいえる。

働き方と天職を考えるウェブメディア瓦版は、できればそんな若者はみたくない。そうならないためにどうすべきか、と小難しいことを言うつもりもない。だが、有意義に社会人生活のスタート期を過ごすヒントは提示できると思っている。経済状況によるが、少なくともこれから40年以上は働き続けることになる新社会人。決して平たんでない長い道のりを歩む上で、特に重要となる最初の3年。この期間をどう過ごすかで、社会人人生の命運は分かれる――。

(1)分からないことはその日のうちに解決する

(2)いい先輩をみつけ、「つきまとう」

(3)3年で辞めるなら計画的に

特に難しいことはないと思う。それぞれ簡単に説明する。(1)は、最も簡単だが、重要なことだ。社会人になると知らないことに接するのが日常となる。それをそのままやり過ごしていると、後々大きな損失につながる。だから、その日のうちに解決する。社会人生活で、いくらでも仕事に時間をさける時期は実は意外に短い。だから入社初期なのだ。“解決”といってもネットで調べる、というのは邪道。調べて実際に試す。少なくとも、詳しい先輩に直接聞いて、その時だけでもできるようになるのが最低限の“解決”だ。

(2)は言葉通り。まず、いい先輩をみつけることが第一歩。会社には、先輩というだけで無能な人もゴロゴロいる。できるだけそういう人には近づかず、本当に頼れる先輩を見極める。そして、つきまとう。なぜ「つきまとう」と表現するのか。できる先輩は、人を寄せ付けないからだ。だから、しつこくつきまとう。そういう人は、人を見る目があるから、つきまとうくらいの「熱」がないと相手にしてくれない。いい先輩と長くいると、成長速度がアップする。

(3)も説明するまでもないだろう。3年で辞める若者が3割で推移して久しい。実態は知らないが、もしも「3年頑張ったけど耐えられず…」という末路なら、残念ながらその3年は無駄だったことになる。だから、辞めるなら最初から「3年」と決めて、そこから逆算し、その会社で何を吸収し、学ぶのかをキッチリとスケジューリングして辞める。辞めるというよりも“卒業”というイメージかもしれない。それだけで在籍中の3年の価値は倍増する。

新社会人よ、強かに歩め

他にもやるべきことは山ほどあるが、ここに挙げた3つは、あえてリアルを重視した。テクノロジーを活用することで、(1)も(2)も代替は可能だ。だが、それならばそもそも満員電車に揺られ、オフィスへ足を運ぶ必要もない。多くの経験を積んだ生身の人間が、それぞれの価値感で一つの目標に向かう、会社という組織に身を置くことを選んだ以上、そこにトコトン身を捧げ、出来る限りのものを吸収し、出来ればリターンもする。それが、会社員として社会人を選んだ若者の最初のミッションだ。

一人でも多くの若者が、立派な社会人に成長し、より生産性があり、創造性があり、自由であり、イキイキとしたビジネスパーソンとして、すぐそこまで迫っている「新しい働き方」の担い手として躍動し、飛躍することを願う。

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