企業風土

とことんこだわり抜いた配置型社食が関東上陸

投稿日:2015年3月2日 / by

ダシをきかせた本格派がお手軽パックで登場

全てが食のプロフェッショナルがつくっており、味は文句なし

全てに食のプロフェッショナルが携わっており、味は文句なし

社食新時代に、本格派が登場した。(株)Smiley(京都府京都市)が提供する「Office Cafe」だ。こだわりの食材、無添加、化学調味料不使用という、昨今のオフィス配置型の標準をクリアした上で、さらなるこだわりを引っ提げ、関西から関東上陸を果たした。

百聞は一見にしかず。まずは、同社の商品を食してみた。選んだのは、京風ひじきのライスバーと豚汁。どちらもダシが効いており、薄味ながら、しっかりとした味わい。レトルトやインスタント食とは比較にならハイレベルの手作り感で、あっさり完食となった。ついさっき、冷凍庫から出し、「チン」したとは思えない、本格派だ。

ライスバーの形状としているのは、オフィスでの間食を考慮し、食べやすくするため。この辺りの配慮もにくい。気になるメニューは、ライスバーだけでも、のり塩、しゃけ、玄米塩こうじ、京風ごぼうと豊富で、その他にもおやつにスイートフルーツセレクション、ミネラルフルーツセレクション、スープにはけんちん汁、たっぷり野菜とチキンのクリームスープ、おかずに豚肉の煮つけ、ほうれん草のゴマ和え、切り干し大根のたいたんなど、選ぶのに困るほど充実している。

徹底してこだわりで配置食の常識を凌駕

関東上陸にも自信をみせる加藤氏

関東上陸にも自信をみせる加藤氏

もちろん、全てがこだわりの食材を使用している。トレーサビリティーを徹底し、疑わしいものは徹底的に調べ、厳しい社内基準を満たすものだけ採用。食材提供業者は訪問して現場を確認、信頼できる業者のみと取引する。出来うる限り無農薬・無化学肥料、放牧育成、ホルモン剤不使用の生産者を選定し、調味料も遺伝子組み換えでない天然醸造、魚貝類も産地を特定した天然ものを使用…と同社の材料へのこだわりは徹底されている。

「兄弟会社のICT事業で、社員の食生活が荒んでいました。彼らは食に関心が低く、カップ麺とおにぎり、またはコンビニ弁当、お菓子で食事を代用したりしています。健康診断結果は年々生活習慣病予備軍が増え、こんな食生活をしていたら取り返しがつかない病気を患うんじゃないだろうか、と社長が心配している中、リーダーを勤めていた社員が大病を患いました。健康を失ってはじめて健康の大切さがわかるでは遅い!健康を失う前に何とかしなきゃ!と『食と健康』の新事業を立ち上げました。だから『予防&改善のための食育』『栄養バランス』『食材と調理法』にこだわるのです」と同社営業部・企画リーダーの加藤貴志氏は説明する。

素材・作り手・冷凍技術の三位一体でこだわりを具現化

オフィスカフェ

独自の冷凍技術で美味しさをそのママ封入することに成功。食べる時はこれをチンするだけ

こだわり抜いた食材を調理するのは、長年給食つくりを担ってきたベテラン調理師をはじめ、安全でおいしい食作りのプロフェッショナルとして実績を持つ京都のお母さんたち。献立も管理栄養士と内科医師が監修し、栄養学にしっかりと基づく。最大限に手間をかけて完成したメニューをベストに近い形で届ける秘密兵器もある。同社が独自開発した冷凍技術だ。これにより、各メニューは、作りたての風味そのままの美味しさをキープしたまま、ビジネスパーソンの口に届くことになる。まさに口に運ばれるまでに、ありとあらゆる部分にこだわりが施されている。

徹底したこだわりにより、当然コストはかさむ。だが、同社では「拡がらなければ意味がない」とビジネスパーソンの健康を優先し、価格は限界まで抑えている。ライスバーは120円~、スープも200円~、おかずも100円~となっており、メニュー次第ではワンコインでも一食をまかなえる。これに福利厚生としての会社からの補助が加われば、安心安全で健康的な食事をかなりのボリュームでたっぷりと味わうことが可能になる。

「健康志向」をキーワードに社員食堂に代わる、新しい“社食”が広がりをみせているが、そのこだわりようでは横綱級といえる同社のサービス。こうした競争は、激しくなるほどに社員の健康が増進するだけに、どんどん活発になって欲しいものである。

オフィスカフェ→ http://office-cafe.jp/index.html

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について