企業風土

第1回「金持ち企業ランキング」調査結果を発表

投稿日:2013年7月1日 / by

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター(株)(リスモン、本社:東京都千代田区)は、第1回「金持ち企業ランキング」調査を発表した。

調査は、2013年5月29日時点で開示されていた2012年4月期決算以降の最新決算を分析。対象は、金融機関(銀行、証券会社、保険会社等)を除く決算短信提出企業とし、記載に基づき算出したNetCash(※1)を比較した。

その結果、1位は「ファナック」(NetCash7,277億円)となった。次いで「キヤノン」(同6,626億円)、「任天堂」が3位(同4,787億円)となった。

以下「ヤフー」(同4,140億円)、「大塚ホールディングス」(同3,563億円)、「日本航空」(同3,028億円)、「京セラ」(同2,716億円)と続いた。

金持ち企業ランキング

業種としては、機械器具製造業4社(ファナック、キヤノン、SMC、デンソー)、医薬品製造業3社(大塚ホールディングス、アステラス製薬、大正製薬ホールディングス)、その他製造業4社(任天堂、京セラ、ローム、日東電工)と、製造業がトップ20のうち11社を占める結果となった。

特に、医薬品関連においては、上記製造業3社の他に、卸売業2社(アルフレッサホールディングス、メディパルホールディングス)が含まれており、商材特性として資金繰り負担が少ない傾向がある可能性が示された。

金持ち企業ランキング(以下 ランキング)上位企業に対し、営業キャッシュフロー(※2)による資金創出力も比較。その結果、営業キャッシュフローの上位にランクされるのは、3社(キヤノン、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、デンソー)のみとなった。

営業キャッシュフローの上位企業である日本電信電話やトヨタ自動車においては、事業活動により多額のCashを獲得するものの、獲得したCashを更なる資金創出のための投資活動等に積極的に投下することで、今回のランキング上位に現れていないことが考えられる。

また、一方でランキング上位である企業については、手持ちの資金に対して営業キャッシュフローでの資金創出割合が小さいことから、手元資金を有する安全性の反面、それらの資金を有効的に事業へ投下できていない可能性も考えられる。

【リスモンの総評】
日銀の資金循環統計によれば、2013年3月末時点での企業の現金・預金残高は225兆円と過去最高となりました。Cash(現預金)は、言わずと知れた事業活動の源泉であり、Cashの保有量はその企業の安全性を評価する最も基本的な項目です。今回のランキングは、その点に着目し、企業のNetCash保有量を比較することで、その企業の安全性の高さについて、一面的に調査したものです。既述のとおり、今回のランキング上位企業については、手元流動性の高さから目下の不安は少ない先といえます。しかし、事業活動においては、保有する資産を効率的に運用し、更なる資産の発展につなげることが重要であることから、NetCashを相応に保有していても、営業キャッシュフローが芳しくない企業は、将来的な安全性という面では、決して楽観視できないものとも考えられます。そのような意味で、ランキング上位企業には、その豊富な資金をM&Aや自社株買い、積極的な設備投資などに有効活用することで、今後の日本経済を牽引していく存在となることを願いたいです。

(※1)NetCash=現預金-(短期借入金+長期借入金+社債+一年以内返済の長期
借入金+一年以内償還の社債+割引手形)
(※2)営業キャッシュフローは、決算短信サマリ記載の金額を使用

■リスモンの概要(大阪証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理ASPクラウドサービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開する。リスモングループ法人会員数は、2013年3月末時点で8,847(内、与信管理サービス等4,720、ビジネスポータルサイト等3,564、その他563)となっている。

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