
サボりたいと思った人97%。実際にサボった人●%
働き方白書【サボりについて】
瓦版がビジネスパーソンの実体を独自調査する「働き方白書」。今回は、「仕事をさぼる」ことをテーマにリサーチしました。
回答者数は、瓦版ユーザー165人。男性62人、女性103人。年代は20代67%、30代17%、40代9%となっています。
では見ていきましょう。「サボりたいと思ったことがある」人は、なんと97%。ほとんどの人があるということですね。当然でしょう。そして、実際にサボったことがあるかどうかについては、7割の人が「はい」と回答しました。
サボりたいと思った人の実に73%がそれを実行に移しているという計算です。これについてはもう少し少ないイメージでしたが、みなさん結構、溜まっているのでしょうか。
理由についても見てみましょう。自由回答で答えてくれた人の意見です。「シフトを間違えた」という軽いものや「パチンコ」、「がんの手術」、「ゆっくりしたかった」、「遠距離の彼氏とあったら帰りたくなくなったから」というものまで、その善悪はともかく、さまざまな理由があることが分かります。
プライベートに絡むような理由が目立つ一方で、会社関連の理由も結構ありました。「嫌な部署がある」、「仕事が楽しくない」、「年上の同僚にガミガミ言われる」、「会社が嫌いだから」というものもありました。また、「精神的に辛い」系の理由も目立ちました。
会社で息抜きの仕組みがない裏返し
これらからみえてくるのは、ビジネスパーソンがイキイキと働くにはやはり適度な気分転換が必要であるということです。そのためには、長時間労働の削減、せっかくの有休制度を形骸化させるのでなく、しっかりと活用することを促す仕組みなどが求められます。「サボる」という発想が出るのは、会社の仕組みの中では簡単には息を抜けないから、という裏返しでもあります。
現在、政府が日にちを指定して5日間の有休取得を義務付ける方向性を打ち出しています。この結果からもそうした仕組みは重要であることが分かります。また、ストレスチェックが年内に義務化される方向ですが、企業が従業員のストレス状態をしっかりと把握することも、やはり重要であることがこの調査から透けて見えます。
「サボりたい」というのは一種の現実逃避です。従業員が、そうした状況で、いいパフォーマンスが発揮できるはずがありません。個々の従業員の自己管理も大切ですが、会社側も十分な配慮をすることで、互いにとっていい関係が構築されるハズです。その先には、自然と業績の向上もついてくるでしょう。今回、約7割が20代というところでは、企業の若手従業員に対するケアの重要性も浮き彫りになったといえるでしょう。