企業風土

次世代ワークスタイルの生“ショールーム”

投稿日:2013年6月14日 / by

実際のオフィス兼用でリアルな体感

窓から見える風景

ネットワンシステムズ株式会社

ICTを活用した次世代のワークスタイルが着実に拡がりつつある。ネットワンシステムズの新オフィス内に2013年5月20日、オープンした「Innovative Office 見学エリア」。実際に約100人の社員が常駐し、次世代ワークスタイルを実践する1,200平米の空間では、近未来的な働き方の現在と未来をリアルに体感することができる。

次世代の働き方の全てが詰まったオープンスペース

在宅勤務、ノマド、テレワーク、BYOD(Bring Your Own Device)、SOHO…これからの働き方として、時間と場所に縛られないスタイルが、様々な観点から注目され、広がりつつある。パンデミックや大規模災害時における事業継続はもちろん、高齢化を背景とした労働者の環境の多様化などが絡み合い、これまで通りのオフィス定着型のワークスタイルでは安定的な労働力をキープするのが困難な状況も生まれている。

エリア毎に分けられたオフィス環境

テーマごとに分かれたスペースで繰り広げられる次世代MTG

大画面を望んでミーティング丸の内の一等地に立つJPタワー。その上階に広がる1,200平米の「Innovative Office 見学エリア」は、同社社員にとっては実際の職場でもありながら、ショールームとしても機能。全域に無線LANを配備し、仮想デスクトップとセキュリティ対策を組み合わせたBYODを採用するなどで、次世代のワークスタイルが実験・実践されている。

スペースのセンター付近に位置する「Moment Avenue」。ここでは、5名ほどが集まり、モニターを通じた遠隔地の社員を交えたミーティングが行われていた。囲いのないラウンジのような空間で、通りがかりの社員もフラリと参加し、別の切り口で意見を追加することもあるという。

「Nomad」と名付けられたエリアは、“遊牧民”の名にふさわしく、パオで囲うことが可能。集中して議論したいときには、パオを閉じ、その中で密度の濃い議論を行う。「Camp Fire」のエリアは、木製のテーブルとチェアが設置されたアウトドアチックな空間となっており、ブレーンストーミングやワークショップなど、アイディアを生み出すグループミーティングに活用される。

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「Theater」は、ミニシアターのような空間で、グループでまとめた企画・提案資料などの成果を発表したり、ちょっとした勉強会が開催される。「SOHO」では、自宅を模した空間で、実際の在宅勤務の状況を確認できる。その他、「Open Cafe」や「Traveler Lobby」など、外出先での働き方をシミュレートしたスペースも設置され、そうした場合の事例を具体的に紹介できるようになっている。

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実際に使用し検証してより高品位なワークスタイル追求

「ここは実際に社員が働くオフィスであると同時に事業継続や生産性向上の最先端を体感できるスペースとなっています。弊社ではこちらへ移る前から段階的に次世代ワークスタイルを取り入れていましたが、新しいオフィスでこれほど早く浸透するとは思っていませんでした。まだ移転後間もないですが、みな違和感なくオフィスに溶け込んでいます。弊社が考える新しい働き方とは、ICTを利活用した、人を中心としたもの。実際にいる社員の集まりはもちろん、そこにいない人もWEB会議やビデオ対話で集うワークスタイルです。今後、ここで実践した成果を検証し、サービスにフィードバック。高いトータルインテグレーション力でお客様へより次元の高い提案をしていきたいと考えています」と同社ビジネス推進グループ第二製品技術部部長・松本陽一氏は説明する。

それぞれのエリアで、社員がICT技術をフル活用し、自在に業務に携わる姿は、従来のオフィスの風景とは明らかに一線を画す。よくあるミーティングの光景にも設置されたモニターの向こうに遠隔地の同僚が普通に入っていたり、モバイル端末の会話相手が社内での内線だったり、顧客であったり、海外のクライアントだったりもする。次世代の働き方を実践する上で必要なものはなにか、メリットは? デメリットは? そうした疑問が、同スペースを一回りすれば、手に取るようにわかる。

生産性高めるオフィスとしての快適性、機能性

働き方の先進性はもちろんだが、同スペースは実際のオフィス空間としても、次世代を存分に感じさせる。敷居を最小限にした開放感あふれるフロアは、各スペースでテーマにあわせたイスやテーブルが使用され、その間隔もたっぷりととられている。次世代の働き方では、在宅勤務や事業所外での業務も珍しくなく、必ずしも社員全員がオフィスに常駐しない。そうしたこともあり、社員数に対し、約6割の座席数としていることで実現した「ゆとり」だ。従って社員には固定の席はなく、目的や気分に応じ、ワークスペースを選択する。そうした開放感やゆとりが、社内の活性化に貢献し、ミーティングひとつをとってもより密度が高まっているように感じられる。

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同社ではまず、ここでの3か月の“実証実験”の結果から、新しい働き方の課題を洗い出し、サービスをブラッシュアップ。実際のオフィスであるという強みを最大限に生かしながら、より生産性の上がる効率的で強固なセキュリティの次世代ワークスタイルを追求。ハイグレードな最先端ソリューションの提供を行っていく。


<ソリューション・ブリーフィング・センター>
見学エリアのオープンとあわせ、「ソリューション・ブリーフィング・センター」もリニューアルされた。同センターでは、実際の稼働の様子を体感しながら、最先端のICTの利活用についてその将来像を共有し、課題解決に向けてディスカッションができる。見学エリアとあわせて活用することで、高い効果が期待できる。

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