企業風土

愛社員精神あふれる夏らしさ満点の社内フェスに潜入

投稿日:2015年8月25日 / by

まさに夏祭りが行われたその意外な場所とは

かき氷、わたあめ、冷しきゅうり、焼きトウモロコシ、ラムネにビール、スーパーボールすくいに射的、スイカ割り…BGMは祭囃子だ。まさに「夏祭り」そのものの風景が、そこにはあった。

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香ばしいにおいやシロップの甘い香りがいまにも漂ってきそうだが、場所は、なんと西新宿の高層オフィスビルの上階。都心の夜景が一望できる、フロアの一角だ。実はコレ、(株)アドウェイズの社内イベントとして行われた「OKAフェス!」のワンシーン。「金儲けより人儲け」を掲げる同社が、8月下旬、社員の労をねぎらうために実施した。

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「弊社では毎年夏にイベントは行っていますが、今年は会社設立15周年にあたりますので、通常イベントと合体しながら、よりパワーアップした内容で、頑張っている社員を少しでも労う企画にしようということで、夏にふさわしいイベントを実施しました」と人事戦略室室長の西久保剛氏は説明する。

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社長(中央)も同じ目線で楽しむから距離感がぐっと縮まる

社内に「愛社員課」を設ける同社は、2014年4月から「愛社員精神」というプロジェクトを立ち上げ、さまざまな取り組みを行っている。社員の家族の誕生日にお祝いとしてお米をプレゼントする「Happy Rice」や社長の岡村自らが、社員に晩御飯をふるまう「岡村屋」など、頑張った社員に報いる取り組みをタイムリーに実施することで、社員モチベーションを絶妙なさじ加減でキープしている。

なぜオフィスを“夏祭り化”したのか

今回の夏祭りは、対象が全社員ということもあり、夏の風物詩をテーマに、できる限りの内容が盛り込まれた。それにしても、なぜあえてオフィスでやるのか。全社員で祭りに出かけるスタイルでも十分楽しめそうなものだが…。

愛社員課とメンバーとして法被姿で盛り上げた女性社員

愛社員課メンバーとして法被姿で盛り上げた

「例えばBBQなどの野外系のイベントは、各部署で結構やっていたりします。ただ、今回は全社員に楽しんでもらいたいというテーマがありますので、やはり社内でやるのが一番効率的になります。遅くまで仕事をしている社員が、途中抜けて、気軽に参加することもできますから」と同社広報の吉川直哉氏は明かす。

確かに、夏祭りが実施されたスペースは通常、社員が喫煙や飲食などに使うリフレッシュスペースと呼ばれるエリア。位置的にも営業部門とエンジニア・デザイナーの開発部門のちょうど間にあり、社員間のコミュニケーションの場としてはうってつけ。実際、この日もすでに仕事を終えた社員はもちろん、仕事中の社員もふらりと足を運び、社内に出現した“夏祭り”を存分に楽しんでいた。

オフィスにクラブハウスまで出現!

“裏の顔”で祭りを盛り上げた

“裏の顔”で祭りを盛り上げた

今回はさらに、別フロアをクラブハウス化。本格機材とDJによる一夜限りの“クラブ アドウェイズ”が実現した。DJは音楽好きの社員が扮し、新人や中堅などが、特技を披露する形で、同僚を最高に楽しませ、自身も普段と違う側面を全開し、ひと夏の夜を満喫していた。

かつて日本では、企業の福利厚生の一環として、運動会などが行われ、社員の親睦が図られる時代もあった。社員数の多い大企業などでは効率的でもあったが、休日をつぶすことになったり、実質的に強制になるなど、価値観の多様化なども相まって、時代にそぐわなくなり、大幅に減少した。そうした中、オフィスで、仕事終わりのタイミングにスタートし、参加自由、という社員に軸足を置いた同社の「愛社員式」イベント運営スタイルは、しっかりと機能する次世代型の社内イベントのカタチとして、注目される。

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第一回:戦略的人事?人事戦略室を持つ企業の働き方
第二回:愛社精神ならぬ「愛社員精神」を実現させている企業
第三回:社員の健康を気遣い社長が始めたイベントとは
第四回:役員が子供だけの会社「アドウェイズベイビー」が牽引する社員のための働き方とは

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