企業風土

サイボウズが実施する“ユニーク”採用とは

投稿日:2015年6月4日 / by

制限は年齢のみのオープン採用

ユニーク=U-29採用なんだそうです

ユニーク=U-29採用なんだそうです

サイボウズ(株)(本社:東京都文京区、社長:青野 慶久)が、ユニークな採用スタイルを導入する。「ユニーク」はU-29、つまり29歳以下をもじったもので、年齢以外はあらゆるキャリアに門戸を開放。多様な人材を広く募り、組織の強化を図る。

「日本では、学校を卒業すると既卒扱いとなり、一般的に就職先が狭くなります。また、キャリア採用として応募する場合には、相応のビジネス経験やスキルが必要となります。従って、大学卒業後に企業に就職という道以外を選んだ場合には、再び就職する事が困難になる現状があります。このような状況に疑問を持つと共に、多様な人材がチームワークを発揮しながら働いている組織を理想の組織と考え、この度U-29(ユニーク)採用という枠を設けるに至りました」と同社では導入の理由を説明する。

大量の人材を履歴書を基準にさばく日本の採用スタイルではどうしても大学名や企業名が、選別の判断材料になりがちだ。だが、いわゆる履歴書上のスペックだけでは測れないスキルや能力を持った人材はゴロゴロいる。形にこだわるがゆえに欲しい人材を逃しているとしたら、企業にとってこれほどの機会損失はない。そうした意味でも、年齢だけにラインを引く「U-29採用」には適正な人材流動化を加速する大きな可能性がある。

多様な人材を積極採用して組織を活性化

実際、同社では、以前から様々な経歴の社員を採用している。第二新卒・元野球選手・元青年海外協力隊員、大卒後起業した者、法曹界を目指し勉強を続けていた者など、多様な人材を積極採用し、同社の各チームの一員として取り込み、相乗効果でプロジェクトを推進することに成功している。

新しい働き方の先端を行く同社には、「ライフ重視型」、「ワークライフバランス型」、「ワーク重視型」の3つの働き方が選択できる仕組みもあり、せっかく採用した人材の個性を殺すこともない。人口減少で、優秀な人材が採りづらくなる中、U-29採用は、これまでの採用スタイルの常識を覆す側面もあり、今後の展開が注目される。

 

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