企業風土

オフィスでの“置き薬商法”が盛んです

投稿日:2014年5月22日 / by

お毒 なんだか最近は、福利厚生も“外注”になってるんだってね。ありがたいことに変わりはないけど、なんだか、気持ち的にはちょっと微妙な気もするんだけど…。

猫田先生 確かにれまでは社内で囲っていたような部分を完全に別の業者に頼むスタイルが広がってるな。オフィスグリコだけみたいな市場が、いまやかなり拡大基調にあるよ。

毒舌家

お毒 置き薬商法ってわけね。企業にとっちゃ、勝手にやってくれて社員が喜ぶんならいいだろってことなんでしょうね。

物知り

猫田先生 有機野菜を使った惣菜サービスやコーヒーマシンを提供するサービスなんかが、どんどん出てきて多様化してるな。フル活用すれば、社食的機能を兼ねることも可能みたいだぜ。こうしたものはかつては、社内設置型の自販機が担っていたが、より機動性があり、多様な展開が可能のなのがいいんだろうな。

お毒 2、3畳のスペースを割くだけで、社員の憩いの場ができるんだから安いもんよね。アタシもお酒とおつまみの置き売りできないかしらね。サービスするわよ。なんなら、ママとして常駐してあげてもいいわよ。

猫田先生 コスト面のメリットも大きいが、そもそもの背景としては、労働力の減少も無関係じゃない。人材の確保が重要になるため、社員に少しでもいい環境で働いてもらいたいってことがひとつ。女性の活躍がますます望まれるだけに、女性の家事時間がどうしても減少し、食生活が乱れがちになる。そんな様なことで、会社での食事もちゃんとしたものにすることが、社員の健康につながり、重要と考えてるんだな。

おっちょこちょい

お毒 なるほどね。ブラック企業も手のひらを返したように正社員化なんて言い始めてるけど、労働人口が減るんじゃ背に腹は代えられないってわけね。

猫田先生 食事以外では法人社宅への外国人家政婦サービスなんてのも出てきたぜ。入居社員の家事負担を減らし、さらに英語の勉強につながるってことらしいぜ。給料は簡単にアップできねぇが、それ以外の部分はできるだけ何とかしようという部分が企業にもあるだろうし、そうした部分に目を付けた事業者がどんどん出てきてる感じだな。

お毒 それが派生して、社員の仕事まで外注ばかりになって、気が付けば、社員が不要、なんてことになったりして…。

猫田先生 笑い話にならねぇかもな。クラウドソーシングなら従業員よりもうんと安いコストで同等以上のクオリティの仕事をする時代だからな。機械が取って代わる仕事もどんどん増えてるしな。

お毒 会社に行かなくたって仕事ができる時代だし、ちょうど働き方が変革する過渡期のあだ花ってことになるかもしれないわね。しばらくは大丈夫だろうけど…。

伝衛門 アッシは、募金箱を置かせてもらうでやんす。恵まれないアッシへの支援金を募るでやんす。 

お毒 募金して欲しけりゃ、街頭で大声張り上げて自力で募りなさいっ。このコバンザメ男が。

猫田先生 この流れってのは、これからの会社と従業員の関係を映し出してるような気がするんだよな。つまり、依存関係は消滅し、貢献するかしないかのドライな関係になっていくってことだな。従ってさらにその先には、独立事業者とプラットフォームのような関係になるんじゃないかって思うんだよな。究極の合理化だな。ちょっと先読みし過ぎかもしんねぇけどな。

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