企業風土

20代部長に抜擢されましたが、年配社員にどう対処すべきでしょうか

投稿日:2015年3月17日 / by

~仕事・働き方のエキスパートがズバリお応えします~

<質問>

「20代部長として年配社員にどう対処すべきか教えてください」

20代で部長に抜擢されました。周りに気を使うタイプではありませんが、年配者が多いので正直やりづらさはあります。波風を立てずに行くべきか、いままで通りガンガン行くべきか、少し迷っています。何かいいアドバイスをいただけると嬉しいです。(26歳男性)

nayami

【回答】

「部長職の役割を考え、目標達成に向け一眼となるチームを築きましょう」

部長というポジションはマネジメント、育成、評価の責任があります。会社の目標を達成するために、会社の方向性やあなたの考え方を部下に周知させ、一枚岩のチームを作り上げることがことが求められています。これまでは、チームの一員として会社に貢献し、昇進してきたかと思いますが、部長職ではそれだけで役割を全うしているとは言えません。会社の方向性を周知させるためには、年配者が多くても、躊躇してはいけません。

会社の目標はもちろんですが、あなたが部長としてなし得たいことを常に部下に言い続けていく必要があります。あなたがなし得たいことに対し、先輩社員がその意向に対して反対の意向を示すこともあるでしょう。ここまでガンガン突き進んできたというあなたですから、部長になるまでに反感を持っていた人もいるかもしれません。そうした人の意見に対し、あなたは耳を傾け、ケアする必要があります。それがマネジメントだからです。

その上で、先輩社員それぞれの強みに着目し、的確な役割を示してあげるのです。また、尊敬の念を常に示すべきです。あなたはチーム(部)をまとめるポジションにいて、各社員の力を最大限に発揮させ、目標達成に向けて進んでいくよう力を注ぐ必要があります。

こうした役割を全うするためには、コミュニケーションは欠かせません。先輩社員に可愛がられる、応援される上司となれるよう関係構築していきましょう。媚びへつらうのでなく、タイミングよく声をかけ続けるイメージです。年配社員からは声をかけにくいかもしれませんから、あなたから声をかけ、コミュニケーションを取りやすくなるよう配慮しましょう。

当然、業務のプロセスにおいて年配社員を叱咤する場面も出てくるでしょう。それは仕方のないことですが、各個人の性格を知り、できるだけプライドを傷つけないよううまく叱るといった配慮も必要です。その際、一番大切なことは、何のためにそれを伝えているのか理解してもらうことです。そのための努力は惜しんではいけません。目標が明確で、年配社員もそれを理解してくれていれば、仮に意見交換がヒートアップしたとしても、その目標に立ち返れるので軋轢が埋まれることはないですからね。


宮嵜氏【回答者プロフィール】宮嵜幸志 株式会社YOSCA代表取締役

フリーライターの育成、マネジメント及び、WEBライティング事業を提供。オフィスを持たず、リモートワーキングという新しい働き方を推進している。 ホームページ:http://yosca.jp/
フリーライターのよりどころ Blog:http://yoridokoro.biz/blog/

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