企業風土

若年求職者に春到来か…

投稿日:2014年3月6日 / by

お毒 ようやく春の気配が感じられるようになってきたわね。

猫田先生 確かに日差しはそうだけどまだまだ寒みぃよ。

毒舌家

お毒 2015年度の新卒採用動向の話よっ。ここんとこずっと厳しい状況だったけど、なんだか明るい話題が多いじゃない。

物知り

猫田先生 確かにそうだな。春闘は概ねベア決着の方向だし、そんな中で初任給をアップする企業もある。金融関係は2-3万のアップなんてところもあるぜ。それに加えて、採用も大手の話だが、シャープが昨年度の3倍だったり、全日空も客室乗務員を500人採用など、新戦力獲得に企業の力が入っている感じだな。

お毒 長い冬を経てやっと春が到来って、素直に受け止めていいのかしらね。2年後には大リストラ、なーんてこともあるんじゃなのかしら…。

猫田先生 そればっかりは分からんが、一応先を見通していまは「採れる」と経営判断してんだから、とりあえず大丈夫なんだろ。それよりも気になるのが、民間人材ビジネスの活性化だな。アベノミクスの成長戦略で掲げられた「民間人材ビジネスの活用によるマッチング機能の強化」が挙げられたことに加え、派遣法改正によって、これから雇用市場は流動化へ向かう。民間の人材ビジネスは、そうしたことで活用されることで助成金がもらえるんだな。ある転職支援サービスは就職を目指す第二新卒や既卒の登録者数が前年比で150%増となったそうだぜ。転職ニーズが高まっている側面もあるんだろうが、民間人材サービスが積極的に動いて増やしたんだろうな。もちろん、就職・転職希望者がこうしたサービスを活用して、正しい就職ができるに越したことはないんだが…。

おっちょこちょい

お毒 なんか問題でもあるの。

猫田先生 初任給をアップしている企業の狙いは優秀な人材の確保。政府の助成金支給の狙いは雇用の流動化促進。衰退産業から成長産業へのシフトだ。この2つがどうリンクするか。優秀な人材は高待遇のところへ流れ、そうでない人材は人手不足の産業へ流れるか“留年”か。成長産業といえば聞こえはいいが、高齢社会の中で今後需要が増える産業であって、必ずしも若者が望むような産業とは限らない。ということは、春が到来したとしてもより以上に過酷なイス取り合戦となって、結局は優秀な人材だけがおいしい思いをするだけに終わっちまうんじゃねぇか、ってことだよ。

お毒 企業と民間人材サービスにとっちゃおいしい状況だけど、中流以下の人材にとっては、現実が見え過ぎちゃう状況かも…。春の嵐の予感だったのかしら。いやぁねぇ。モテる男だけがいい思いをして、凡人は妥協しまくりで下流とくっついちゃうみたいな展開ね。かわいそう…。

伝衛門 「残り福」ってことばもあるでやんす。アッシだって残飯あさってこんなに立派になれたんでやんすから。

お毒 アンタなんかズレてるわ。大体、残飯じゃなく、“たかり飯”じゃないの。この厄病神!

猫田先生 健全な雇用流動化は、適材適所で全労働者が過不足なく就業できる理想的な社会づくりにつながる。格差の是正だな。だが、いまの状態は大企業に優秀な人材がしがみつき、その結果リストラがあり、中小企業では募集してもなかなか人が来ない。非常にいびつになっている。人気産業と不人気産業もそう。だから、これを機に就活や転職を単なる椅子取りゲームじゃなく、求職者がしっかりと目的をもって職に就けるような教育やサポートを民間人材サービスが行ってくれることを切に願うよ。税金が投入されるんだからよ。

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