コロナに負けずがんばる企業大特集

ヤマハ、自動演奏ピアノでフライブルク音楽大学のリモート入試に協力

投稿日:2020年7月7日 / by

ドイツと日本・中国をインターネットで接続。遠隔地からでもピアノ演奏の実技試験を受けることができるリモート入学試験を実現

ヤマハが自動演奏ピアノでリモート入試支援
ヤマハ株式会社は、フライブルク音楽大学(ドイツ・フライブルク)が日本時間6月10日(水)に実施した入学試験に協力し、当社の自動演奏機能付きピアノ「Disklavier(ディスクラビア)™」を用いて、ドイツと日本、中国をインターネットで接続し、遠隔地からでもピアノ演奏の実技試験を受けることができるリモート入学試験をサポートした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で現地での受験が難しくなっている学生にチャンスを与えるための試みで、生中継で国際間の“リモート入試”を行うのは今回が初めて。ヤマハは、離れた場所でも同じ演奏体験を共有できる自動演奏技術のさらなる活用を通じ、今後も社会環境や地理的な制約による機会損失などの課題に対するソリューションを提案していきたいと考えている。

取り組みの詳細

今回は日本で2名、中国で1名が、それぞれ東京都中央区銀座にあるヤマハホールと、上海にあるヤマハ現地法人オフィスから受験に参加した。それぞれの場所にはネットワークで接続したDisklavier™が設置され、演奏データはインターネットを通じてドイツのフライブルク音楽大学に転送。現地に置かれたDisklavierで、僅かなタッチの違いや繊細なペダル操作までもが極めて正確に再現された。
ヤマハのシステムのイメージ

フライブルク音楽大学 クリストフ・ジシュカ教授のコメント

「フライブルク音楽大学は、新型コロナウイルス感染症の大流行の影響で、フライブルクに渡航して審査員の目の前で演奏することができないピアニストにも入学試験に参加する機会を提供する新しい方法を考えなければならなかった。私たちは約15年間にわたり、研究とピアニスト育成のために2台の『Disklavier』を使用しており、大きな成功を収めている。これまでにも何度か遠隔レッスンを行ってきたが、今回の『Disklavier』を使った生中継での国際間の公式な入学試験は世界初の試みだった。フライブルクのピアノの鍵盤の動きは上海や東京からのビデオと完全に一致し、10,000キロメートルの距離があるにも関わらず、まるで講堂で直接演奏されているかのように誰もが感じた。今回の取り組みは大成功を収め、今後の試験やマスタークラス、コンサートに新たな可能性を与えてくれた。新しい時代の始まりと言えるだろう」

受験生のコメント

「新型コロナウイルス感染拡大の影響で試験が受けられるかどうかわからなくなってしまった状況の中、オンライン中継で受験できることになって、フライブルク音楽大学や関係者の皆さんに感謝している。普段と変わらない感覚で弾けて、自分らしい演奏ができた」

「オンライン中継での試験がどのように成立するか不安もあったが、実際に受験してみて、このようなスタイルも選択肢の一つとして有効だと思った。これからの時代、海外の入学試験やコンクールの手段の一つとして『Disklavier™』を利用したオンライン審査があれば、もっとグローバル化できるのではという可能性を感じた」

「Disklavier™」について

アコースティックピアノとして演奏するだけでなく、ヤマハ独自の高精度デジタル制御システムによって繊細な鍵盤タッチやペダルの動きを極めて正確に再現できる自動演奏機能を搭載したハイブリッドピアノ。
自身の演奏を録音再生できるほか、アーティストの演奏を記録したデータを再生して、自宅にいながらアーティストの演奏音を生音で楽しむこともできる。
※製品サイト→  こちら

会社概要

会社名:ヤマハ株式会社 
本 社:静岡県浜松市中区中沢町10番1号
URL :https://www.yamaha.com/ja/


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