働き方

動画面接が浸透すると採用シーンはどう変わる?

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「動画」が変える採用のカタチとは

採用も新時代へ突入--。インターネットの浸透で仕事探しは、一気に効率化された。探す手間が省け、選ぶ精度が高まったことが大きな進化だ。スマホの普及で、手軽さがさらに増し、今度はいよいよ動画の時代がやってきた。「動画」が担うのは、リアル面接の代替。HRテック・ベンチャーのビズリーチがこのほど、地図で仕事が探せる「スタンバイ」の新機能としてリリースした「動画面接」は、仕事探しを応募から面接までスマホでスピーディーに完結する全雇用形態では日本初となるアプリ。その実力から、これからの採用の可能性とカタチを展望する。

見慣れたチャット動画そのままですね

見慣れたチャット動画そのままですね

企業を探しから応募、面接日時調整、そして面接、合否判定までスマホのみで完結

スマホの普及でチャット動画は一気に身近になった。同社が新たに提供する動画面接は、すでに求職者による求人情報の検索から応募、チャットでの面接日時の調整、合否連絡の受け取りが行えるスタンバイの追加機能だ。その役割は、これまで、直接対面して行われていた面接を、リアルタイムのオンラインで代替すること。これにより、スタンバイは、求職者が働きたい企業を探し、応募し、企業側と面接日時を調節、オンラインで面接し、合否判定を受け取ることまでを可能とするプラットフォームとなる。

 「人材不足が深刻化する中で、時給は上昇基調にあります。求職者にとっての待遇は上がっていますが、例えばアルバイトの確保において、それでも企業は採用に苦慮しています。その要因は、面接における合否のスピード感も少なくなくありません。タイミングが遅れることで、人材を採り逃してしまう。動画面接機能は、面接における時間と場所の制約をなくすことで効率化し、迅速な採否判断を可能にすることで、企業の採用課題を軽減するものになると考えています」と同社取締役でCPOの竹内真氏は、動画面接投入の理由を解説する。

動画面接の可能性を開設する竹内CTO

動画面接の可能性を開設する竹内CTO

同社が行った仕事探しに関するアンケート調査からは、採用プロセスにおける面接の課題があぶりだされている。アルバイトに応募する際、複数の企業、店舗に同時応募するかの質問には、48%が「はい」と回答。面接会場に行くことについても、「面倒・負担に思う」が54%と半数を超える。さらに、応募してから最初の連絡が「当日中に欲しい」と回答したのは、39%に上った。人材不足の深刻化が叫ばれる中、それを取り巻く環境が十分に整っていないことで、企業や求職者が、“機会損失”を多発させていることを予感させるデータといえるだろう。

採用光速化がもたらす人材不足解消の大きな可能性

動画面接が浸透すれば、こうした人材市場に無数に点在するムラの解消が期待される。その想定活用シーンは、一次面接などだが、使い方はあくまで企業の自由。アルバイトはもちろん、新卒採用や中途採用で動画面接機能をフル活用し、採用を極限まで効率化。別の部分に労力を分散することもあるだろう。地方採用を強化するツールとして有効活用する手もあろう。採用までのリードタイムを極小化することで、日雇い的な臨時の人材募集へ応用し、柔軟で弾力ある人材確保を実現することも可能になる。動画面接により、人材確保における物理的なボトルネックが解消されることで、採用は劇的に効率化され、進化する。

チャットでやりとして、日程が合えばすぐにでもこんな感じで面接スタート

チャットでやりとして、日程が合えばすぐにでもこんな感じで面接スタート

「我々がスタンバイで目指すのは、出来る限り迅速に企業の人材不足を解消するプラットフォームになること。そのために掲げているのが『光速採用』というフレーズ。必要な時にいつでもすぐに人を採用できる。それを実現する機能として、動画面接は大きな役割を担うことになると考えています」と竹内氏はその展望を力強く明かす。

 無料提供で一気に広がる可能性も十分

採用シーンで徐々に広がる動画面接だが、そのペースはまだまだ遅いのが現状だ。今回のリリースで、スタンバイに登録されている1万社以上の企業が、一斉に無料で動画面接機能を使えることになる。そのインパクトは絶大だ。求職者にとっても、チャット動画はなじみがあり、企業の活用動向次第では、ここから一気に動画面接が面接のスタンダードへ発展する可能性もある。

そうなれば、就職戦線は待遇面に加え、スピード感もより重要となり、人材の奪い合いは一層熾烈になる。一方で求職者側にとっては、企業との接触機会が増大し、仕事探しがいい意味で身近で手軽になる。それらはまさに、働き方が新しいカタチへのシフトするのと並行して進展する、次世代の仕事探しのカタチそのものといえるだろう。

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