働き方

お金でしか人を雇えない会社の末路とは

投稿日:2017年6月19日 / by

変人・安田の境目コラム

CtoC×技術革新で激変する働き方

個人と個人が直接繋がる社会。それも、億単位で繋がる社会。そこではどのようなことが、起こるのでしょうか。個人に直接売る、個人から直接買う。これはもう既に起こっていることです。しかも世界中で起こっています。外国語が読めないとか、運送費が高いとか、海外の個人と売買で繋がるには、まだまだ壁があります。

でもその壁も、だんだん低くなります。自動翻訳が出来上がれば、もはや翻訳する必要もありません。物流コストも間違いなく下がるでしょう。

世界中の、たった一人でも欲しいもの。それはもはや不要品ではないのです。つまりこの世から、多くの不要品が消える。ゴミは一瞬にして、宝物になるのです。

売買だけではありません。もっと大きな繋がりが生まれます。それは、仕事。個人が個人に仕事を頼む。個人が個人から仕事を受ける。近所の人に力仕事を頼んでもいいし、遠くの人にデザインを発注してもいい。似たような能力の人と組んでもいいし、まったく違う能力の人と組んでもいい。

あらゆるものが価値を持つ時代に広がる可能性

そこでは何でもありなのです。たった一人が欲しいものが、商品になるように、たった一人が求めるものは、仕事になるのです。

たとえば、落ち込んでいる時に励ましてくれる。ひたすら話を聞いてくれる。とにかく笑わせてくれる。それはもう、立派な仕事。

これまで売れなかったモノが売れ、仕事にならなかったものが仕事になる。個人と個人が繋がる巨大なマーケット。それがスマホの向こうに横たわっているのです。

もちろん、お店や会社がなくなったりはしません。お店で買いたい人、会社に勤めたい人、そういう人が一定数いるからです。でも多くの人が個人マーケットに流れることも確かです。

ニッチな能力を持つ人や、組織に属するのが苦手な人。飛び抜けて優秀な人や、複数の仕事を同時にやりたい人。そういう人たちは、個人マーケットに流れていきます。

ではその時、会社はどうなるのでしょうか。人を集め、仕事を与えて、報酬を払う。そこに優秀な人が集まってくるとは思えません。自由に仕事ができる時代に、社員に何を提供できるのか。その答えが求められているのです。お金でしか人を雇えない会社に、未来はないのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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