働き方

クライアントとの絆が育んだフリーライターとしての成長と自信

投稿日:2017年8月3日 / by

クライアントとの絆が育んだフリーライターとしての成長と自信

「海外で暮らしながら仕事がしたい!」という夢を追いかけ、10年前、ニュージーランドへ移住した古屋恵子さん。今は、結婚して旦那さん、そして3歳になるお子さんと現地で暮らしています。日本ではライティング未経験だった彼女は、いかにしてフリーライターとしてスキルアップしたのでしょうか。そこには、フリーライター人生を変える仕事との出会いがありました。(powered by THE LANCER編集部)

理想のライフスタイルにつながるフリーライターの道

海外で暮らしながら、フリーライターとして仕事がしたい! そう思ったあの日が、すべての始まりでした。「好きな場所で暮らしたい!」という夢を追い、10年前にニュージーランドへ移住しました。それが実現した私の次の夢は、「好きな仕事がしたい」でした。

「書くことが好き」。理由はただそれだけ。特にライティング経験はありませんでしたが、『Lancers』にはそんな私にも挑戦できる仕事がありました。そうやって仕事を続けていくうちに、文字を通して表現できる楽しさと、人の心に何かを伝えられる喜びを感じるようになりました。

時間や場所に縛られず、マイペースでできる仕事のスタンスも、大きな魅力でした。フリーライターとしての仕事との関わり方がライフスタイルの可能性を広げてくれる。そう気付いた瞬間、私の中でなにか熱いものがこみあげてきました。

そんなときに訪れたあるクライアントとの出会い……。それが、私のライターとしての転機となり、その道を大きく広げてくれることになりました。

初めて獲得した継続案件とクライアントとの運命の出会い

最初に受けた継続案件は、海外から現地情報を伝えるブログライターのお仕事。それ以前は『Lancers』のタスク方式を利用したことはあっても、よりクライアントとの関係が重要になるプロジェクト方式の経験は皆無でした。継続案件の獲得により、報酬の安定とともに責任感も増し、ライターとして一歩前進できたようで、うれしかったことを覚えています。

この案件は、趣味で書いていたブログでの経験も役立ち、スムーズに仕事を始めることができました。

そして、このときのクライアントであるKさんとの出会いが、後に大きなチャンスへとつながっていきました。Kさんとはお会いしたことはありませんが、メッセージのやりとりや原稿を提出した後にくださる個人的なコメントから、優しい人柄が伝わってきました。

この仕事を開始して順調に1年が過ぎたころ、Kさんが退職されることになりました。私は本当に寂しい気持ちになり、Kさんに感謝の気持ちを伝えました。

「また、機会があれば、一緒にお仕事ができればいいですね」。そんなやりとりをしましたが、まさかその言葉がすぐに実現しようとは! そのときは想像もしていませんでした。

新たな仕事のチャンスで感じたライターとしての可能性

それから数か月後、Kさんから1通のメッセージが届きました。Kさんの転職先の会社でライターを募集しているので、応募してみないかと声をかけて下さったのです。当時の私は、1才になる娘の世話で忙しい日々を送っていましたが、少しずつ仕事を増やしたいと感じていたところ。何よりも信頼できるKさんからのお話ということで、「やってみたい!」と、すぐに思いました。

仕事の内容は、ライフスタイル全般に関する記事の執筆。1次審査、2次審査の執筆テストに合格すると、継続案件が確約されるというものでした。

私にとって、大きなチャンスが巡ってきたのです。また、経験が浅くても、ライティングスキルをサポートしてもらえるというのも大きな魅力でした。「この仕事で、ライターとして成長できるに違いない!」。そんな期待が膨らみ、私は早速1次審査に応募することにしました。

テストの内容は、育児・占いという私にとって身近に感じられるキーワードでの執筆。比較的スムーズに執筆テストを終えた後、すぐにKさんから1次審査合格の連絡をいただきました。そして、”運命の別れ道”となる2次審査に進むことになったのです。

不安を感じながらも掴んだチャンスとクライアントとのご縁

2次審査の執筆テストは、思った以上に大変なものでした。実際の仕事と同等の形式で、文字数も1万文字以上! 納期は一週間あったものの、まだ娘の睡眠リズムも整っておらず、やんちゃなさかり。正直、納期に間に合うかどうか不安な気持ちで挑みました。

また、想像力を必要とされる執筆内容であったためアイデアに行き詰まり、思うように作業も進みませんでした。私は、「このテストに合格するのは難しいかもしれない……。」。そう思うと同時に、たとえ合格したとしても、中途半端な気持ちではこなせない仕事だと気付きました。

不安だらけの2次審査でしたが、なんとか納期内に原稿を仕上げて提出しました。ドキドキしながら待ったテスト結果はなんと合格! そして、Kさんから、「また一緒に仕事ができることになってうれしい」というお言葉をいただいたとき、私の不安な気持ちは軽くなり、「この仕事を頑張ろう!」という覚悟も決まったのです。

厳しさを乗り越えて手に入れた、ライターとしての成長と自信

新たな仕事をスタートさせた私でしたが、最初は要領が悪く、1つの仕事を終えるのにかなりの時間を要してしまいました。また、クライアントから多くの指摘を受け、仕事の厳しさに直面することも少なくありませんでした。

加えて、育児との両立で大変だと感じる期間がありました。それでも、数か月もすると執筆形式に慣れてきて、効率よく作業を進められるようになってきました。また、クライアントからの指摘はスキルアップにつながる勉強だと思い、落ち込むことなく、前向きに仕事に取り組みました。

今ではスタート時よりも報酬が上がり、さらに上を目指して頑張る日々。気付けば、今年でこの仕事を始めてから3年目に突入しようとしています。今ではプロとしての意識も高まり、フリーライターとして生きていく自信もついてきました。

Kさんとの絆から広がったチャンスを掴んだこと。これが、私にとって人生の大きな転機となったのです。子どもとの時間を最優先にしながら、好きな仕事ができることに幸せを感じ、フリーランスの道を選んでよかった……今、心からそう思える自分がいます。

これからもクライアントとの絆を大切にして、”人の心に伝わる文字“が書けるよう、ライターとして前進していきたいと思っています。

▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載

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