働き方

単なる変人と絶妙なる変人の境目

投稿日:2019年4月8日 / by

変人・安田の境目コラム

特技を生かす仕事術

私はかなり変なヤツです。偏っているし、歪んでいるし、捻れまくっています。そしてその特技(?)を仕事にも生かしています。

変な奴たとえば商品開発やサービスのネーミング。書籍やコンテンツのタイトル、潜在マーケットの掘り起こし、新規事業の立ち上げ…。常識や王道から外れた奇抜なアイデア。突拍子もない発想。それを支えているのが、偏りや歪みや捻れなのです。

人とは違った視点で考える。常識を超えた発想をする。そこだけを見れば、変人が有利に見えます。しかし変人も大変なのです。なぜならただ変であればいいというものではないから。重要なのは儲かる変であること。儲かる変とは、売れる変なのです。では売れる変とはどういうものなのでしょうか。

大事なのはバランス感覚

売れる変とは、分かる変です。いくらすごい商品でも、分からない商品は売れません。いくら面白いオチでも、分からなければ笑えません。

変もまったく同じです。分からない変は売れないのです。落語のオチのように分かるようにひねること。これがとても重要なのです。

常識的な考え。スタンダードな価値観。それが基本になっていること。基本にちょっとヒネリを加える。どこまで捻れば面白いのか。どこまでだったら理解できるのか。このバランスが難しい。言うなれば変のバランス。

変人はアンバランスだと思っている人が多いです。でも違うのです。売れる変人、面白い変人、儲かる変人。そこに共通しているのはバランス感覚なのです。

理解できない変人ではなく、違和感のない常識人でもなく、ちょっと手を伸ばせば届く変人。それが絶妙なる変人なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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