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オートメーション

オートメーション

自動化。つまり、人が操作することなく、機械が自動的に操作を行うこと。事務や管理のオートメーションはオフィスオートメーション(OA)といわれる。
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OAについては、そろばんから電子計算機、手紙から電子メール、書類の電子化など、業務効率化とそのまま紐づいている。特に書類の電子化は、時間や場所の縛りを解き放つだけに、働き方変革にそのまま直結するパフォーマンスを秘める。

オフィスオートメーションについては、テクノロジーの目覚ましい進化で、活用メリットが増大しているが、その浸透は意外なほど遅い。その理由は、セキュリティ面の不安だ。門外不出だった紙の資料も、電子化することで、ネットワーク上にオープンにさらされることになる。もちろん、厳格なセキュリティをかければ、ガードは強固になる。だが、アクセスする術がなくなるわけでない。その点は書類でも同じことがいえるが、世界中にオープンとなるネットワーク上に比べれば、リスクは低いということなのだろう…。

もっとも、そうした不安も十分に踏まえ、電子化を進める企業も増えている。そこでは、フロアは驚くほどスッキリしており、静かだ。引出しが不要になり、電話対応からメール対応に切り替えているからだ。会議もデジタルデバイスをベースに行われ、遠隔での参加も普通に行われる。社内のやり取りもチャットツールが中心で、雑談もほとんどない。これらは、自動化という表現よりも、極限の効率化といった方がしっくりくる。

オートメーション化の先にあるモノ

近未来感さえ漂うオフィスの進化だが、これらはまだほんの一端でしかない。ペーパレス化の先にあるのは、ネットワーク上に移植したデータを吸い上げ、解析する人工知能による、処理が待っている。人間を上回る解析力により、人事や商談を円滑に行う判断を任せることも一般的になっていくだろう。経営判断を任せるという動きもあるほどだ。こうなるともはや、オートメーション化の域を超え、機械が人間を侵食するという印象すら受ける。

早くからオートメーション化が進んでいた工場などでは、自動化された機械の操作自体を人工知能が行うなど、無人化も可能なレベルに進化している。運転のオートメーションとなる自動運転も実用化までカウントダウンに入っている。こうしたことから、労働者は、機械に職を奪われることを真剣に懸念し始めている。

だが、もちろん、それは杞憂でしかない。開発したのはもちろん、使うのが人間だからだ。使い方さえ誤らなければ、社会を豊かにすることはあっても人類に悲劇をもたらすことはありえない。今後、オートメーション化はあらゆる分野で拡がりを加速させるだろう。その先にあるのは、人がより人間らしくいられる高次に成熟した社会であるハズだ。

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