働き方

クラウドストレージ

クラウドストレージで情報管理がより簡単に

cloudクラウドストレージとは、インターネット上の記憶領域にデータを保管しておく「ストレージサービス」を、「クラウドコンピューティング」を通して提供する、オンラインストレージサービスのことである。

ストレージサービスを使えば、画像や動画などのメディアファイルからワード文書やエクセルドキュメントまで、様々なデータをインターネット経由でサーバー上に保管できる。
よって利用者がインターネットへ接続可能な環境にあれば、場所や端末を問わず、保管したファイルをいつでも呼び出すことが可能だ。
またストレージは共有となっているので、複数人でのデータのやりとりもできる。

これにクラウドを掛け合わしたのがクラウドストレージである。
クラウドとは「クラウドコンピューティング」の略。ネットワーク上のデータセンターやサーバー群(これをクラウドと呼ぶ)を介して、ユーザーにサービスを提供するシステムを指す。
大半はWebで機能するものなので、異なる端末間でのデータ管理が容易になる。
クラウドストレージでは、事業者が提供するクラウド上にデータを保管し、ストレージサービス同様、データの呼び出しや共有が可能だ。

データの出し入れだけじゃない。クラウドストレージの多面性。

クラウドストレージは企業のみならず個人での利用もできる。
基本的に無料で使用でき、そのほとんどが課金で容量を追加する。
ものによって使う場面も異なるので、ここでは比較も兼ね、そのいくつかを列挙したい。

「Dropbox」

無料で使える容量:2GBから
ファイルの容量制限:無制限
特徴:最も有名であろうクラウドストレージ。アップロードしたファイルの古いバージョンを自動的に保存しておく機能があるので、バックアップはもちろん、アルバムや作業用ファイルの保管場所としても利用できる。シンプルで使いやすいデザインであることも忘れてはならない。
アップロード上限:専用クライアントを用いた場合最大10GB、Webからは300MBまで。
対応する端末:Mac, Windows, Linux, iOS, Android, BlackBerry

「Google Drive」

無料で使える容量:15GBから
ファイルの容量制限:1ファイルにつき10GBまで
特徴:GmailをはじめとするGoogleが提供する諸般のサービスは、Google Driveのストレージに保存可能。サービスごとの利用制限はないので、写真だけを15GB分アップロードしておくこともできる。他のクラウドストレージに対して比較的共有が簡単なので、複数人が閲覧するファイルを上げておきたい時などに重宝する。
アップロード上限:最大10GB。
対応する端末:Mac, Windows, Android, iOS

「OneDrive」

無料で使える容量:7GBから
ファイルの容量制限:1ファイルにつき100MBまで
特徴:マイクロソフトが提供するOneDriveは、Office がインストールされていないパソコンからも、Webを通してWord、Excel、PowerPointなどが、閲覧および作成できる。Macユーザーにはうれしい機能だ。
アップロード上限:専用クライントを用いた場合最大2GB。Webからは300MBまで。
対応する端末:Mac, Windows, Android, iOS, Windows Phone, Xbox 360/One

「Copy」

無料で使える容量:15GBから
特徴:知り合いに招待リンクを送信することで、招待者と登録者の双方に5GBのストレージがタダで提供される。今のところ容量に制限はないので、招待した分だけ容量は増えつづける。またWebからのアップロード上限が高いのも利点。オンラインストレージが無制限に越したことはないが使いやすさに関してはDropboxより少し劣る。
アップロード上限:専用クライアントを用いた場合無制限。Webからは1GBまで。
対応する端末:Windows, Android, iOS, Windows Phone, Linux

「Apple iCloud」

無料で使える容量:5GBから
特徴:Apple iCloudもクラウドストレージに分類される。5GB分の無料ストレージが付属、このクラウド上の記憶領域はデータを保存しておくためだけに限らず、iPhone/iPad間を同期しフォトストリームやキーチューンを共有できるほか、「@icloud.com」のつくメールアドレス、データのバックアップ、iPhoneの位置情報検索などに利用できる。
対応する端末:iOS

クラウドストレージを利用するにあたっての注意点。

使いやすさの恩恵を受けるのはあなただけではない。
たとえば、万が一あなたがクラウドストレージサービスを入れた端末を紛失し、さらにその端末が画面ロックなしでキーチェーンを使っていた場合、その端末を拾った誰もがネット上に保管されたあなたのデータを引き出すことができる。

もしくは、悪意を持った第三者がクラウドを攻撃すれば、情報漏えいの危険性もある。
とあるストレージサービスでは過去に顧客データを流出させた経緯があり、インターネット上の誰もが保護されているはずのデータを閲覧できる状態にあった。情報をクラウド上に置いておくことが、必ずしも安全とは言えない。

また、外部のみならず、内部から問題が起きる可能性もある。
サービスに障害が発生した場合、クラウド上のデータが消えない保証はない。上記の2点を注意していても、クラウドストレージそのものが消えてしまえば本末転倒である。

オンラインストレージサービスのクラウド化は従来の情報管理以上の意味を持つが、その反面データをアウトソースで一元管理するのはリスクが伴うということだ。

クラウドの利便性に頼り切らず、常日頃からセキュリティに対する意識を持つ。

情報流出を回避するには、ファイルの区分けが必要になる。
ファイルごとにソート分けをし、重要なファイルなど共有しないのが賢明だろう。
またサービス自体が絶対的なものではないので、バックアップはPCの記憶領域に保存しておこう。
利用者はそのことを念頭に置いたうえでサービスを吟味していけばいいだろう。

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