
コンペ(コンペティション)
【コンペ(コンペティション)とは】
Competitionという英単語そのままに、競争や競技などの意味を持つ。これを略してコンペと言うようになった。
コンペにもいくつか種類があるが、ビジネスにおけるコンペといえば、複数の業者が発注元企業に対し、商品のプレゼンテーションを行う。発注元企業は、その中からもっとも条件に合う業者と手を結ぶ、という形が良く知られている。
提案を行った業者は、案件を獲得できるか否かで、天と地ほどの差が生まれてしまう。準備期間が報われるのは、選ばれた1業者のみであるからだ。ちなみに、コンペが開催される業界は、広告、建築、デザイン業界など。
コンペが積極的に行われる理由としては、依頼元がクオリティの高い商品を安価で買えるという点が挙げられる。提案する側は、できる限り競合よりも選ばれやすい商品をプレゼンするため、必然的に依頼元にとっては、初めから1対1で契約するよりも満足いく結果が出やすくなる。
クラウドソーシングでもコンペが行われている
コンペの形は上記のみではない。
クラウドソーシングにも、コンペ形式の依頼が多数ある。例えばロゴであれば、依頼元はイメージしているデザインの概要や特徴を、募集の段階で発信する。提案者はそれを元にロゴを作成し、コンペに参加するのだ。通常であれば、フリーランスが企業のコンペに参加することは難しいが、クラウドソーシングであればこれが叶う。そのためクラウドソーシングは、新たな働き方を生み出す仕組みとして注目されている。
コンペ形式の依頼で多いのは、ロゴ制作やネーミングなどの依頼。特にネーミングに関しては、多くの提案が集まる印象だ。なぜなら、基本的にコンペ形式は、既に完成したものを提案するため、もしも選ばれなかった場合に制作時間が無駄になってしまう。そのため、実作業が無くアイデアをそのまま提案できるネーミングは参加しやすいコンペと捉えられる。
コンペ形式の参加者側のメリットは、選ばれれば高い報酬を得ることができる点だ。登録されている依頼型の仕事よりも、クオリティを求めるものが多いために、高額になる。選ばれないというリスクはあるが、そのぶん見返りも大きいのだ。
日本で行われているコンペを紹介
コンテストもコンペである。これは、あらゆる分野において行われているため、つまりコンペは誰にとっても意外と身近なものなのだ。大型コンペも多数開催されており、もし選ばれることができれば、自分が作成したものが大多数の人の目に触れる機会となるかもしれない。以下には、締め切りには関係なく実際に行われている、あるいは行われたコンペを紹介する。
もしも人には負けないと自負できる得意分野があるのなら、ぜひコンペを探してみて欲しい。インターネットでは、多数のコンペ情報を知ることができる。
「東京メトロ銀座線 商業エリア 駅デザインコンペ(主催:東京地下鉄株式会社)」
東京メトロの銀座線開業90年に向けて行われるコンペ。最優秀賞には賞金50万円が授与される。
提案課題は「商業エリア各駅での望ましい経験・駅のあり方」「駅の個性とともに、機能性を携えたプラットホームのデザイン提案」「駅の顔である改札口周りのデザイン提案」―の三つ
「Tokyo Midtown Award 2014 デザインコンペ(主催:東京ミッドタウン)」
学生からプロまで幅広く参加することが可能なコンペ。若い才能の発掘と応援を目的としている。グランプリには賞金100万円が授与される。
テーマは「和える」。「和(あ)える」とは、何かと何かを合わせ、新しい価値を生み出すこと。日本ならではの技術や素材を活かし、日本のモノづくりに新しい息吹を吹き込むことができるデザインを募集します。
「MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 2014(主催:MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 実行委員会)」
デザイナーの育成支援などを目的に、デザイン全般の卒業制作を対象としたコンペ。大賞には賞牌、賞金100万円が授与される。
プロダクト、グラフィック、ファッション、マルチメディア、パッケージ、デザイン研究などのデザイン全般。
「OVER60全国スマイルコンテスト(主催:一般社団法人ポスタルくらぶ)」
元気な高齢者をアピールすることで、シニア層全体を盛り上げることを目的としている。グランプリには(男女各1名)賞金50万円、富士フイルム最新デジタルカメラが授与される。
笑顔の写真1枚、あなたが、一番幸せな笑顔になれる瞬間(200文字程度)
「第35回 デザート新人まんが大賞(主催:講談社)」
歴史あるコンペであり、すで何人もの漫画家がこれを経てデビューし人気を博している。大賞には賞金100万円が授与され、即デビュー、掲載が約束される。
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