
デジタルデトックス
【デジタルデトックス】
携帯電話やスマートフォンなど、デジタル機器の普及・進化で、人は24時間つながりあうことが可能になった。アメリカではFacebook に没頭する人が増加。日本でも、ある調査では1日7時間ネットを利用しているという報告もある。こうした反動なのか、ここへきて、全くデジタル機器に触れない日をつくる、あるいは、社内でデジタル機器の使用を控えるなどの動きが出始めている。便利さが逆に縛りになり、さらに思考停滞を招いていると薄々感じ、そうしたことへの対策として“解毒”を行うのだ。実際、成果も出ているという。今後は、デジタルとアナログのバランスをいかに取るかが、インターネット利用の新たなフェーズとなっていきそうだ。
スマホは私たちの生活に寄り添っている
日々の暮らしは、スマホを使えば簡単にグレードアップすることができる。例えば、マップは私たちを目的地まで導いてくれるし、ニュースアプリは個々の嗜好に沿った最新情報を日々配信してくれる。“生きやすさ”を提供してくれる、というと大げさだろうか?
とにかくスマホには、手放せなくなる要素がこれでもかと詰め込まれている。もしもデジタルデトックスをテーマとしたこの記事を読んで、スマホ依存に恐怖を覚えたのなら、はじめから手にしないほうが良いはず。享受した便利を手放すのは至難の業だ。
ながらスマホが問題となっている
そもそもなぜ、デジタルデトックスの必要性が叫ばれているのか。
・ドライブスマホ
・自転車スマホ
・歩きスマホ
・トイレスマホ
・食事スマホ
・テレビスマホ
・PCスマホ
・風呂スマホ
このながら行為のほとんどで、身に覚えがあるという人は依存症の域である。命の危険があるのでは?というものもちらほら。特に、車を運転しながら、自転車に乗りながら、歩きながら、という他人を巻き込んだ事故を起こす可能性がある“ながら行為”は、決してやってはいけない。
インターネット依存がもたらす健康被害
インターネットに依存することで、以下のような健康被害が起こり得ると言われている。夢中になるあまり、身体が不調を訴えてもそれを無視するようになってしまい、余計に悪化する。
・視力の低下
・吐き気
・頭痛
・倦怠感
・肩凝り
・腱鞘炎
・背中の痛み
・栄養不足
・運動不足による体力低下
インターネット依存がもたらす心の問題
インターネットへの依存は、身体だけでなく、心に悪影響を及ぼすこともある。以前はパソコンでのインターネット依存が大半だったが、現在はスマホがあるため、外出先でもインターネットを利用することができる。年齢や環境に関係なく、誰でもインターネット依存に陥る可能性があると心得ておいたほうが良い。
・感情が薄くなる
・怒りっぽくなる
・攻撃的になる
・思考能力の低下
・自己中心的になる
・不眠
・昼夜逆転
・感情のコントロールがきかない
・ネット依存を認めない
デジタルデトックスをすることで、依存度が分かる
少しでも依存が疑われるのであれば、まずはデジタルデトックスを試してみたほうが良い。スマホに依存している人、つまりはスマホ中毒にかかっている人は、いざデジタルデトックスを試みると禁断症状が出る場合がある。以下に、軽症から重症まで順に並べてみた。
- 1.退屈
- 2.不安
- 3.苛立ち
- 4.恐怖
- 5.発汗
- 6.手の震え
- 7.息苦しさ
- 8.パニック
不快感から、徐々に身体に影響が及んでいるのが分かる。依存と呼ぶべき段階は初期である“2.不安”と捉えるべきだ。
今後、スマホはさらなるスピードでその利便性を増してゆくだろう。“スマホが手放せないんだよね”と笑えるうちに、適度な距離を保ちながらメリットのみを享受する、という正しい付き合い方を身に付けておくことをおすすめする。