働き方

ノンママ

ノンママとは、子供を産み育てない生き方を選択した女性のこと。「ママ」に打ち消しの「non」を付けた、ドラマ発信の造語である。(詳しくは後述。)しばしば「ワーママ(ワーキングマザー)」の対とされることがあるが、「ノンママ」という言葉自体は、働いているか否かによって定義されるものではない。働いていてもいなくても、また既婚でも独身でも、子どもを持たないと選択した女性はすべて「ノンママ」であると言える。

通勤するビジネスマン

ドラマ『ノンママ白書』について

フジテレビ系で2016年8月13日より放送開始。結婚をしたが子供を持たず、男性社会の中でキャリアを重ねてきた主人公のノンママ・土井玲子が、近年のワーキングマザーを推進する風潮の中、肩身の狭い思いを抱えながらも孤軍奮闘する姿を描く。主人公を演じるのは女優の鈴木保奈美。ドラマと連動した書籍『ノンママという生き方 ~子のない女はダメですか?~』(著者:香山リカ)が幻冬舎から発売されている。

「ノンママ」が注目されるようになった背景

2016年に入ってから、子供を持たない生き方を選択した女性が注目されはじめている。
2月には、女優の山口智子が女性誌『FRaU』のインタビューにて、自身が子供を産まない選択をしたことを「一片の後悔もない」と告白。また、NHKの小野文惠アナウンサーは、NHK総合で放送された『ニュース深読み』の不妊治療特集の中で「子どもを作れなかった我々は良い“捨て石”になろう」と発言し、 物議を醸した。

5月にはNHK総合の情報番組『あさイチ』にて、子どもを産まない女性についての特集が組まれた。番組の進行を担当する有働由美子アナウンサーも、子供を持たないという自身の決意を告白している。番組の放送中に、子供を産まない女性を「愚か」だとする視聴者からの意見が紹介され、 大きな反響を呼んだ。

子どもを持たない理由は様々

一口に「ノンママ」といっても、子供を持たない理由は様々なものがある。初めから子どもを持たない人生を選択していた、身体的理由で子どもを持てなかった、子どもを持ちたいと思っていたが経済的な理由により諦めた、仕事に追われているうちにタイミングを逃した…など、決してポジティブな理由は多くない。

社会構造の問題点を指摘する声も多い。男女雇用機会均等法が施行されて女性の社会進出が拡大するとともに、晩婚化・晩産化が急速に進んだ。当時、男性と同等のキャリアを築くためには、子供を持ちたくても持つことが出来なかったためである。こうした時代に仕事を選んだ女性たちが、ノンママ第一世代と言っても過言ではないだろう。そして、「仕事か出産か」の二者択一は、決して過去だけの話ではない。現代日本の社会構造は今後も多くの「ノンママ」を生み出してしまうかもしれない。

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