働き方

パワーナップ

【パワーナップ】Power Nap

20分ほどの睡眠=「仮眠」のこと。単なる昼寝とは異なり、短時間で効率的に疲れを取る手法として注目されている。近年、日本でも作業効率を向上するために制度として取り入れている企業が現れている。
夜じゃなくても眠くなる

食後に眠くなるのは自然なこと

食事後に眠くなる要因は、主に2つあるとされている。

胃への過剰負担

胃が本来持っている消化能力では対応できない量の食事を取ると、何とかして消化機能を高めようとして体中の血液や熱が消化器官に集まる。血液が消化器官に集まってしまうと、それ以外の場所への血液循環が悪くなる。そして脳の活動も穏やかになり、眠くなる。

血糖値の乱れ

食事を取ることで体内の血糖値が上昇し、低度の高血糖状態になる。この程度の高血糖状態では多少の身体のだるさや眠気を感じる。さらに、膵臓が疲弊しているとインシュリン(ブドウ糖を分解し体内に取り込む働きをする)の分泌量が乱れ、糖質の取り込みが過剰になったり全く行われなくなったりし、低血糖・高血糖状態になる。それにより、以上な眠気を引き起こす。

正午~午後3時の間の20分がベスト

パワーナップは、15分~20分が理想的といわれている。それ以上寝てしまうと、逆に疲れを感じやすくなってしまうのだ。午後3時以降に寝てしまうと、夜の睡眠に影響が出てしまう。

ヨーロッパでは一般的な制度

スペインでは13時から16時は「シエスタ」といい、何をしてもいい時間として、商店、企業、官公庁の多くが休業時間となる。
他にも、アメリカ海兵隊はパトロール前に必ずパワーナップを取ることを義務付けられていたり、仮眠専用ポットを設けている企業も増えている。

仮眠は作業効率アップにも効果がある

20分間しっかり仮眠をとることで作業効率が格段にアップするのであれば、脳が働かない状態で非効率的な時間をすごすよりも、よっぽど質の良い時間を過ごすことができるだろう。
周囲の理解がないままパワーナップをするとただのサボりだと思われてしまうため、会社全体でパワーナップ制度を浸透させる必要がある。

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