働き方

ルーチンワーク

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ルーチン(routine)とは、「同じ手順を繰り返す」という意味を持つ英単語。この意味からも想像できる通り、ルーチンワーク(ルーティンワーク)は「日常業務」や「手順が決まっている単純な業務」を表す言葉だ。ビジネスの現場においては、日々のメールチェックや日報作成などがルーチンワークに該当する業務となる。しかし毎日行う業務は職場や人によって異なるため、ルーチンワークと呼ばれる仕事は無数に存在するといえるだろう。

単純業務をバカにできない理由

「単純業務」といわれると、スポットライトの当たらない地味な仕事と思われがちだが、決して蔑ろにできない業務だ。なぜなら毎日繰り返し行っている業務が存在しない職場というのはあり得ないからだ。このルーチンワークをどれだけ効率化できるかによって、会社の業績は大きく変わるといっても過言ではない。

効率化の具体的な方法とは?

ルーチンワークを効率化させる方法は、「無駄を無くす」という点に尽きる。手順としては、まずルーチンワークの手順を細かく細分化して、一目で作業の流れが理解できるようにしよう。そこから、不要な手順や自動化できる手順を洗い出し、時間のロスが最小限になるように改善していく方法が一般的だ。これは無数に存在するルーチンワークのいずれにも該当する。

ルーチンワークを効率化してスキルアップを

ルーチンワークの効率化は、管理者だけでなく従業員目線においても大事なファクターだ。確かに業務がルーチンワークばかりでは、仕事に新鮮味が無くなり、創意工夫のない無味乾燥した日々を過ごす羽目になる。だが、ルーチンワークにしっかりと向き合い、徹底的に効率化するなどで、生産性向上を実現できれば、浮いた時間を他の業務や思考に費やすことができる。従事する人間にとっても、会社にとっても大きなメリットを得ることにつながる。

そこから新しいスキルを身に付けたり、別の仕事を覚えたりすることで、自身の大きな成長に繋げることも夢ではない。ルーチンワーク効率化の実績を会社が評価し、より良いポジションに抜擢される可能性もあるだろう。ルーチンワークといえば、つまらない仕事の代名詞だが、それを単純でつまらない業務と捉えるか、それともスキルアップするためのやりがいある業務と捉えるかは、あくまで人次第なのだ。

ルーチンワークに向いている人

ルーチンワークに向いている人材は、集中力や根気が備わっている人である。単純作業であるがゆえに、飽きっぽく堪え性のない人材は、ルーチンワークに不向きであるといえるだろう。

そして、効率化という部分にスポットを当てた場合、極端な表現をすれば「怠け者」ほど、ルーチンワークに適した人材である。とくに『仕事をもっと楽にしたい』という意識がある人は、単純作業においても効率化できる要素を見つけやすくなるからだ。もちろん、改善できる手順を見つけ出す観察眼や分析力も、併せて必要となってくる。

無くなりつつあるルーチンワーク

ただし、昨今は、ルーチンワークは“消滅”の方向へ向かっている。正確には、人間が行うルーチンワークが、だ。取って代わるのはロボット。人工知能の発達で、もはやルーチンワークは圧倒的にロボットに分がある。スピード・コスト・正確性…。あらゆる点で人間を凌駕する。それだけに、自分の仕事はルーチンワークだ、と感じたら、できるだけ効率化し、人間らしさの部分を磨き上げる時間に費やすことが賢明かもしれない。

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