
セルフマネジメント
自分で自分の能力を管理できるかどうか
自己管理能力をさす言葉である。これからの時代では、自分が行う作業に対して、自分で管理をしていかなければならなくなる。
人の管理下から離れることで、自分自身を高める能力が必要になるということである。「5W2H」に代表されるように、何を、何処で、誰が、なぜ、いつまで、何のために、幾らでやるのかなど、まず第一に目的・目標を定めることで、自分が何をすべきかをしることができる。そこから、自分のタスクや作業について考え始めることが、セルフマネジメントの第一歩になる。
【自己責任と達成感は比例する!?】
セルフマネジメントは、自分自身で立てた規範に従って行動することであり「自律」とも言われている。今までは、上司からの命令によって行動する「他律」的な社会であったのに対して、それに対立する形で出現した。
セルフマネジメントは、自分の強みをどう仕事にどう生かせるかということに重点を置いている。そのため、業務に自分の力量が大きく加担されることになり、その分自己責任の負担の重くのしかかることになるだろう。しかし、逆の見方をすると仕事に深く関わった分、成果が出たときに達成感や満足感を感じる割合も大きくなることが考えられる。
自己成長を望む人にとっては、セルフマネジメントはひとつの有効な手段となるだろう。
【求められるセルフマネジメント力】
働いた時間に関係なく、成果に対して賃金が支払われる「ホワイトカラー・エクゼンプション」が提案された。裁量労働制やサービス残業など、今後、時間に見合う労働から、成果重視の労働へと変わっていくだろう。また「ホワイトカラー・エクゼンプション」のイメージついて日本能率協会のビジネスパーソン1000人に行われた調査では、「努力しても成果が出るとは限らないので報われない」の答えが一番多く寄せられている。そこで成果を出すために最も有効な手段と考えられるのが「セルフマネジメント力」だ。自分の能力向上や目標を明確に持って取り組むことができるため、この力はますます重視される。
さらに、部下の育成や上司からのプレッシャーなど責任を多く担うリーダーは、セルフマネジメントをしっかり行わなければ、ストレスによって潰されてしまう。リーダーは方向性をしっかり持ち、それを社員に共有していくことが大切だ。目標を明確化するためにセルフマネジメントはリーダーにとって必要となるだろう。
では、成果を上げるためにはいったいどのようなことをすればいいのだろうか?
【自己管理方法】
PDCAサイクル
1.Plan(計画・目標を考える)
目標を決め、それを達成するための順序や金額を決める。
2.Do(実施する)
目標を達成するための行動を起こす。
3.Check(評価する)
目標と結果を把握し、行動について評価する。
4.Action(原因特定を行う)
評価した内容をもとに、原因を特定し改善計画を決める。
これらのPDCAサイクルを繰り返すことによって、プロセスの改善が行われる。
だが、それらの行動に加えて、優先順位を決めて目的を明確化することや、やるべきことを紙に記して視覚化すること、さらにモチベーションを上げるために成果を出したときには、自分にご褒美を与えることを加えるといいかもしれない。