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スマホ中毒

smapho「スマホ中毒」がもたらす危険とは

スマートフォンは便利で魅力的なデバイスだ。スマホ一台で多くのことができてしまう。その結果、長時間スマホを使用する人が増えた。だがしかし、過度のスマホ使用は自分にも周囲にも悪影響を及ぼす。自分でも知らず知らずのうちに依存症に陥っているケースも少なくない。

スマホの長時間使用によって、疲れ目、俯いたままの姿勢が続くことによって姿勢が悪くなり、体調に不調をきたすことも。就寝前直前のスマホ使用は脳を興奮状態にさせ、不眠症の原因にもなるという。

さらに、友人との会話中の過度のスマホ使用は相手に不快感を与え、関係を壊す原因にもなり兼ねない。スマホに依存するあまり、自分や周囲に対して盲目的になってはいないだろうか?

何らかの悪い結果が出る前に、自分に依存の危険性がないか自覚しておきたいものだ。不安を覚えたあなたに、次のいくつかの項目について身に覚えがないかチェックしてみて欲しい。

  • スマホが目に届く場所に無いと不安感を感じる
  • 少しでも時間が空くとスマホの通知があるか気になってチェックしてしまう
  • 朝起きたら最初にスマホを見る
  • 寝る直前にスマホを利用する
  • スマホを利用することでしばしば寝不足になる
  • すべきことを先送りにしてスマホをいじってしまう
  • 友人と話している間もスマホをチェックしてしまう

上記の項目のいくつかに自覚がある人はスマホ中毒である可能性は十分にある。

 几帳面な人ほど中毒になりやすい?

スマホ依存症の人は不真面目な人という印象が強いが、一方几帳面で律儀な人もスマホ中毒になるケースも多数ある。FacebookやTwitterのコメントや反応が気になり、すぐに返事をしなければ罪悪感を感じてしまうため、こまめにチェックしてしまうというのだ。

さらに、lineなどの無料メッセージアプリは既読機能で相手が自分のメッセージを読んだのかすぐに分かるので、読んだらすぐに返信しなければ相手を不機嫌にしてしまうのではないかと不安になり、強迫観念に囚われてしまう。同調圧力の強い日本では、このようなケースでスマホ中毒に陥ってしまう人が少なくないようだ。

また、ソーシャルゲームにのめり込むあまり、生活の流れがゲーム中心になっている人もいるという。一定時間プレイすると体力が減りプレイできなくなるため、ゲーム内の体力回復時間を利用してご飯を食べたり、友人と会うといった他のスケジュールをこなしているというのだ。スマホに生活を乗っ取られていると言っても過言ではない。

また、自分のフォローしているブログやサイトで新しい情報が更新されているのではないかと気になり、常に更新をチェックしてしまうという人も。

 スマホ中毒から逃れるために

まず、自分がスマホ中毒だと考えるあなたに、なにが原因か、なぜスマホ中毒をやめたいのか、よく考えてみて欲しい。その中に各々の解決策がある。スマホ中毒になる人は、何か別の問題を抱えていることが多い。なにか不安なことは無いか、何らかの逃げ道としてスマホを使っているのではないか? まずは考えてみて欲しい。

また、無意味な時間を埋めるためにスマホを使用している人は、他にその時間を埋める何かを見つけるべきだ。空き時間は無駄な時間ではなく、極めて貴重な時間であることを意識して欲しい。無趣味な人は何かこの機会に趣味を見つけてみてはどうだろうか?

Step1.自分自身を診断し、分析する

自分はスマホを使って何を得たいのか、具体的にまず最初に考えてみる。常に目的意識をもってスマホを使うこと、無目的に見ないことを徹底する。特に理由が見つからなければスマホを開くべきではない。

もしスマホに逃げてしまう何らかの原因があるならば、その根源を断つ努力をはじめる。何らかのストレスがスマホ依存を引き起こしているのであれば、他のストレス発散方法を探してみよう。

Step2.使用機能、時間を制限する

ビジネスで役立つ情報を得るため、SNSを利用して友人とコミュニケーションを取るため、趣味に活用するため・・・目的は人それぞれだろう。その目的のために最低限スマホに必要な機能を考えてみる。その中で、優先順位をつける。それ以外の機能はオフにするか、アプリを消してしまう。そしてその目的のために一日のどれぐらいの時間を消費するか具体的な数字で考えてみよう。その時間に沿って細かいルールを決める。たとえば、行き帰りの電車の中でしかスマホを使わない、休憩中ひとりきりの時しか使用しない、など。

自分の意志が弱いと感じるあなたにアドバイス

自分に甘く、ついついスマホを使いすぎてしまうのならば、無理やり状況をつくりだしてしまうのもひとつの手だろう。以下にいくつか例を挙げておく。

  • スマホアプリを整理して最高10個までのアプリしか入れない
  • 本当に必要なものにだけにアラートを付ける。さらにアラートの種類を細かく分けて、重要なものとそうでないものがすぐに見分けられるようにしておく
  • 可能であればアプリごとにパスワードを設定して起動するのを面倒くさくする
  • 替えのバッテリーや充電器を持ち歩かず、バッテリー残量に常に危機感を持つ
  • 厳重なスマホケースに常に入れておき、スマホを取り出しにくくする

 効率の良さを求めるあまり・・・

何でも簡単にネットで検索出来てしまう現代では、何か行動を起こそうとするとき、あらかじめ詳しい情報を入手しておくのが当たり前になっている。例えば、新宿で昼食を食べようとするとき、ネット検索や「食べログ」を使ってあらかじめおすすめのお店や評価を検索してみる人がほとんどではないだろうか。

ある意味それはとても素晴らしい行動で、失敗する確率が少なく、スマートで賢いやり方だ。だがその便利さに囚われすぎている部分も少なからずあるのではないだろうか。情報が氾濫する現代で、誰もがあらゆる情報をキャッチしなければという必要性に迫られている。だがその強迫観念が、スマホ中毒に繋がっている。時間を浪費することに恐怖し、失敗を恐れる。それが逆に時間を浪費させていることにそろそろ気付くべきだ。

自分の目を信じ、たまには失敗を経験する。良くないものを経験しなければ、真の意味で自分にとって本当に良いものは分からない。自信の感覚を磨くためにも失敗することは大切だ。

効率的に物事を進めることを何よりも良しとする世の中で、逆にそれが視界を狭めてはいないか?考えてみる必要がありそうだ。

 用法容量を守って

何事も程よい量というものがある。いくら便利なデバイスだからと言って、使いすぎるとそれが害となることも。適切に使って賢く役立てて欲しい。

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