働き方

SNEP

【SNEP】

Solitary Non-Employed Personsの略で、孤立無業者。つまりは、雇用もなく孤独な人という意味の言葉である。

仕事がないという時点でニートと同じように捉えられがちだが、ニーとは就業という点で着目されているのに対し、SNEPは孤独であることに着目されており、仕事がないだけではなく、学生時代の友人や同じ会社で働いていた仲間とのつながりも持てない人が当てはまる。また、ニートは35歳未満の無業者が対象であるが、SNEPは59歳以下の無業者となっている。

社会の波にもまれすぎて行き場を失い、逃げるように仕事をやめてしまった人。精神的に追い込まれた挙句仕事をやめてしまった人などが、外との干渉を避けながらSNEPになっていく傾向があるといわれている。

ある種、精神的病の一つとも考えられ、孤独な時間が長ければ長いほど、その闇から抜け出せなくなり症状は重篤になっていく。自分が置かれている状況を誰にも伝えることができずに、一人もがき苦しんでいる人もたくさんいるのだ。その数は既に100万人を超え、今後も増えていくといわれている。

【SNEPの増加がもらたす社会への影響】

現在、SNEPは増加の一途をたどっている。その増加の影響は、以下のような社会問題を起こす原因になりつつある。

・社会保障費の膨張

現在、家族によって支えられているSNEPだが、将来「自立」ができていないため生活が困難となることは大いに予想される。その結果、生活受給費を受け取るSNEPが増えることが予想される。

・未婚・少子化の増加

社会保障費を担う働き手の負担はSNEPの増加によって重くのしかかる。その負担は、家計破綻のきっかけとなっており、未婚の増加や少子化を進める一原因にもなるといわれている。またSNEP自身も、未婚であることが多い。

・経済活力の低下

孤立に陥ったSNEPは職探しへの意欲も失われる。日本の経済活力を維持するためにも、働き手の減少は大きな痛手となりかねない。

・孤立死の増加

人と関わることの少ないSNEPは、家族が亡くなったとき「孤立死」する可能性も大いに考えられる。さらに、無年金になる可能性もあり、生活は困窮していくと考えられる。

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