働き方

スタートアップ

スタートアップ(Startup)

新しいビジネスモデルを開発して、一攫千金を狙う人々の集合体である。彼らはごく短時間のうちに急激にビジネスを発展させ、短期売買(エクジット)によって莫大な利益獲得を目指している。日本では新しいビジネスモデルのことを指すことが多いが、アメリカでは会社の設立年数や規模はあまり関係していない。むしろどんな事をやっているか、どんなチームで構成されているかなどを中心に、その存在目的や組織の構成、成長スピード、収益方法、目指すゴールなどの内容において、一部の特殊なタイプのものをスタートアップ (Startup) と呼ぶ。それ以外の新しい、または小さな会社は中小企業(Small business)と認識されている。

若いメンバーのみで構成されることが多いスタートアップ企業

メンバーのほとんどが、能力はあるが未熟な若者だけで構成される。そのため、勢いはあるが長期的な経営に耐えられない場合が多い。確定したビジネスモデルがないため、「日々の安定した収益」という目処はない。もともと、長期的成長を目指してはいないため、即戦力になる人間しか採用しないこともある。

スタートアップとベンチャー企業は別物

horse「スタートアップとベンチャー企業の違いは何ですか?」という質問をよく耳にするが、その違いはあまり知られていない。そもそも日本ではスタートアップの本来の意味があまり浸透していないように思える。

最近でこそイベントやメディアなどで『スタートアップ関連の○○』と題して少しずつ使われてきてはいるが、その意味を理解してみている人はほとんどいないのではないだろうか?

日本ではベンチャー企業とは、設立されてから5・6年以内と歴史が浅く、従業員が50人以下で新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業のことを指す。これだけ聞くとスタートアップと何ら変わりないように思われるが、ベンチャー企業はある程度市場に受け入れられると確信が得られたビジネスモデルを適用して、事業展開を行い、日々の安定した利益と長期的成長を目指しているという点と、バランスのとれた組織とスタッフを成長させ、会社全体を育てるという点でスタートアップとは大きな違いがある。

成長スピードが重要な鍵

スタートアップがスタートアップであるための最も重要となるのが成長スピードである。通常の企業が毎年、徐々に数十パーセントの成長を目指すのに対し、スタートアップはエクジットプランを含め、短い期間での急激な成長が求められる。通常の企業で必要とされる組織形態やシステム、プロセスが存在しないため、チームのスタッフが一丸となってアンバランスな組織形態のままとにかく働く。全員がなりふり構わず、会社の成長だけを目指し試行錯誤するため、急激なスピードでの成長を期待する事が可能なのである。

日本を甦らせるスタートアップ

日本市場では日銭が稼げないとなかなか事業を続けさせてもらうことが出来ず、スタートアップ的展開は困難である。しかし、その一方で、アメリカではGoogleやFacebookのように大きな利益を得たスタートアップが存在するのも事実だ。これに習い、一攫千金を目指して能力を持った若者が集うことで、今後の日本を活性化してくれることが期待でき、日本市場のスタートアップの見方も変わってくるのではないだろうか。

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