働き方

トライアル・アンド・エラー

【トライアル・アンド・エラー】

直訳すると試行錯誤であるが、現在の考え方では、まず行動を起こし、そこから見える修正点を修復していくことに重きが置かれている。

昔は、データを集めるだけ集めて、成功しそうなことと失敗しそうなことに分類し、成功しそうなことだけをやるといったやり方が主流であった。なぜなら、一度の失敗が招く損失が、今の社会と比べ大きかったからである。

情報処理社会で発展した言葉

ものすごく膨大で素早い情報を取り扱うためには、じっくり考えている暇などなく、行動は起こせる時に起こしておいたほうがいい。そして、間違いがあれば、そこを修正していく。繰り返し繰り返し改善を重ねることで、物事はより完璧なものに近付いていく。

インターネットの社会が普及する中で、こういった考え方は広く認知されるようになった。というのも、インターネットの世界では、「何があたるかわからない」といった葛藤が、いろいろなところで発生しているからである。

結果を見て正しくなければ修正

やったもんがちとはよく言ったが、まさにまずやらなければ結果が分からないと言う状況が見えてきているのも確かである。さらにいうと、インターネットの社会ではやり直すということが簡単になっていることも、この考え方が普及している要因となっている。

昔は、綿密に計画を練らないと、失敗した時に大きな損失をこうむることがあった。そのため、まず試すと言うことができなかったのだ。トライアルができない状態で本番に進んだ時にこけてしまっては元も子もないのである。

超スピード型社会におけるスタンダードに

インターネットが普及した超スピード型の社会では、損益を出す前に引き下げることもできるし、悩む前に行動することが大事になってくる。それを繰り返しながら成功への道筋を立てることが重要になっている。

すぐに目視できるからこそやるべきトライアル

結果がすぐに見える社会が構築されていることが、この方法を浸透させるきっかけになっている。例えばプログラミングを行う場合。まずは演算子を書いて、走らせることでしか、エラーが発見できないという実情もある。文字として描かれたものを見ているだけでは、どこが間違っているのかというのを反映してくれないのだ。さらにいうと、今のプログラムは優秀で、どの行が間違っているかを教えてくれる機能までついている。

ホームページの作成などでも同じことが言える。自分が思ったとおりに画像や文言が表示されなければ、思い通りに表示されるまでトライアル・アンド・エラーを繰り返して確認することができるのだから失敗を恐れる必要がない。

※よく「トライ・アンド・エラー」とは言われるが、実際の文法上ではトライアルが正しい表現である。(理由はトライだと動詞になり、andでエラーという名詞と結ぶことができないからである)。

 

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