
「苦労」が辞書にない人の代わりの言葉とは
私の辞書に「苦労」の2文字がない理由
私の辞書には『苦労』という言葉がありません。小さい時にはこの言葉を使っていた時期もあったと思いますが、社会人になったぐらいから使わなくなりました。それは、『逆境』という素晴らしい言葉に巡り会えたからです。
ある問題に直面した時に、『苦労』という言葉を使ってしまうと、今すぐその場から逃げ出したいような、できれば避けて通りたいような、『逃げ』のスタンスが自分の中にどうしても生まれてきます。そうするとその問題を解決するためのエネルギーレベルが下がってしまうと思うのですよね。
言葉一つで達成率が変化する
逆に、『逆境』という言葉は、その問題に立ち向かうことが前提となっている語感があるので、逃げるという選択肢が最初から除外され、『苦労』という言葉を使った場合よりも、問題を解決するためのエネルギーレベルがかなり高まるように思います。
子供の頃、学校の先生や父親から打たれたビンタも、逃げながら受けると痛いけど、向かっていけば痛くありませんでした。
ビンタをされたことが無い人は、注射も『痛い』と思って刺されると本当に痛いですが、『痛くない』と思って刺されると意外と痛くない、というのを思い浮かべて頂ければわかりやすいと思いますが、エネルギーレベルが高い方が、つらさや痛みを感じにくいということ。そして自分が使う言葉1つで、そのエネルギーレベルを高くできるということ。
これを意識的にやっていくことで、高いハードルを達成できる人になれる、ということです。
今も「苦労」という言葉を使っている方は、ぜひ今から変えてみてくださいね。
【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。
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