インタビュー

士業&ライターでパラレルに働いて得た報酬以上の収穫とは

投稿日:2017年2月2日 / by 瓦版編集部

行政書士とフリーライターの二足のわらじを履いてみえたもの

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神戸を拠点に行政書士として活躍する田頼さん。宅建士、FP、知財管理士等の資格を保有し、日々、顧客のために奔走している。それだけでも大変だが、田頼さんにはもう一つの顔がある。フリーライターだ。本人いわく「行政書士の仕事は、ライターに通ずる」とか。楽しそうにダブルワークをこなす田頼さんのワークスタイルは、パラレルに働くヒントがギュッと詰まっている。(powered by THE LANCER編集部)

行政書士の日常業務、文章作成はセンスが必要

午前中は外回り、午後からは事務所で書類作り。これが自分で決めた平日スケジュールだ。平成20年に開業してからほぼ毎日こんな生活をしている。「平日スケジュール」と書いたが、クライアントありきの仕事では、毎日が「平日」だ。

仕事の一例として内容証明の作成業務がある。最近、アパートを解約した賃借人からの依頼で、敷金返還請求の内容証明を作成した。通常、敷金からは色々なものが引かれ、賃借人が思うような金額は返却されない。もちろん賃貸人にも正当な言い分がある。それを覆さなければならないのだ。

文章作成のポイントは簡単に言うと「優しく厳しく急所を突く」。そうはいってもこれがなかなか難しい。優しく丁寧な言葉を使いながら、相手のミスを理論立てて追及し、だから「返してください!」と言わなければならない。もちろんミスのない相手もいる。そんな相手には、相手の良心に「しつこく」訴えかけるように文章を展開させる。

これが成功しないと賃貸人からクライアントへ返金されない。失敗である。そしてそれは自身の「おまんまの食い上げ」につながることになる。

仕事と仕事の間を隙間時間を有効活用するために

と、まあこんな具合に毎日仕事をしているわけですが、アポイントの合間に1~2時間の空き時間ができてしまうことがあります。「この空き時間を仕事(収入)に結び付けることができないだろうか」。ぼんやりとそんなことが頭に浮かんでいました。

ある日、文章を捻り出すべく、ネットで様々な資料を読み漁っていると、「ランサーズ」という見慣れない文字が目に入りました。何気なくクリックしてみると・・・「おおこれは!」。見た瞬間、全身に電流が走りました。少しオーバーかもしれませんが、それくらいの衝撃がありました。ネットを通じて、クライアントの要求項目を満足させるものを提案する。これはまさに「空き時間を埋める仕事」に最適だ。そう直感しました。クリックしてからここまでおよそ5秒。登録は即決でした。

フリーランサーとしての苦悩の日々と思いがけない成長

現在は「ネーミング」をメインに1日10提案を目標に活動しています。しかし、これが難しいこと難しいこと。自分ではベストネーミングだと思っていてもなかなか当選しない。当選した作品を見ては、「おお!ナイスセンス」と思いつつ、クライアントの希望や意図を汲み切れていない自分の浅はかさに打ちのめされる毎日です。

ただこの仕事を始めてから気づいたことがあります。それはこれまで出なかった言葉が使えるようになったこと。これは獲得報酬以上の収穫でした。

クライアントをトータルで満足させられるランサーを目指して

学生の頃、詩や俳句、短歌といった短いけど宇宙的広がりをもった作品が大好きで、自分でもよく作っていました。ネーミングの仕事にはそれに通じるものがあります。

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クライアントを唸らせ、笑顔にできるような作品を産み出したい。「空き時間を埋める仕事」という少し不純な動機を持ってスタートしましたが、今ではすっかりハマりきっています。言ってみれば、趣味と実益を兼ねているということでしょうか。

そして現在は新たな日常業務が加わりました。それは提案予定の依頼文をコピーして持ち出すことです。とにかく時間が空いた時には依頼文とにらめっこしています。クライアントをとびきり満足させられるような作品を産み出すために。

▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載


<プロフィール>田頼 成
兵庫県神戸市生まれ。地元の小中高を卒業後、地方私立大学へ進学。卒業後、塾運営責任者、資格学校事務責任者等を経験した後、在職中に取得した行政書士の資格で平成20年開業。これまで業務に関連する生きた知識を得るために宅建士、FP、知財管理士等の資格を取得。言霊を信じるライターとして活躍予定(?)。

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