インタビュー

1人4役のパラレルワーキングマザーはいかにして誕生したのか

投稿日:2017年3月15日 / by

私の仕事は少女漫画原作家と育児と会社員とフリーライター

幼いころ、夢中になって少女漫画を読みあさった女性は多いでしょう。ときには、少女漫画を描きたいと夢見たこともあるかもしれません。フリーライターとして活躍する森山まなみさんは、ひょんなことから少女漫画の原作者になりました。会社員として働きながら、ストーリーライター、記事ライター、そして育児をすべてやり切る、1人4役のパラレル・ワーキングマザーです。(powered by THE LANCER編集部)

初シナリオで受賞。OLから少女マンガ原作者へ

もともと文章を書くのが好きで、手帳やパソコンに日記みたいなものを綴っていました。でも、ライターになりたいという願望はありませんでした。ただ、「書くことで自分を表現したい」という思いはあって、webサイトで日記のようなコラムのようなものを書いていたこともあります。

そんな中、少女マンガ雑誌で募集していたシナリオ大賞のページを見て、ほんの軽い気持ちで応募。正直、シナリオの形式すらよく分からず、とにかく書き上げようと勢いで仕上げた作品でした。そんな初めて書いた作品がまさかの入賞!会社員と少女マンガ原作者の2足のわらじ生活が始まりました。

ブログきっかけに執筆や出演依頼が舞い込む

ブログを始めたのは2004年。ちょうどアメーバブログが登場したころです。当時はまだブログを書いている人は少なくて、自分のブログページを持っているのはかなり特別だったような気がします。おかげでサイト検索を通して、執筆依頼をいただいたり、テレビなどのメディアへの出演オファーがあったりと、意図せずして宣伝になっていたようです。

そのころから、マンガ原作や小説などのストーリーものだけじゃなく、コラムや記事のお仕事もいただくようになりました。唯一の書籍著作も、翔伝社の方がブログ経由で「本を出してみませんか?」と声をかけてくださったのがきっかけです。

今のようにブログが当たり前の営業ツールになる前に、ブログを始めwebの力をぞんぶんに利用できたのはラッキーだったと思います。

転機は子育てと共に。自分の強みは変化する

  • 転機(1)フリーランスに

結婚・出産後も会社員を続けていたのですが、世の働くママと同様に仕事と育児の両立に悩みました。しかも2足のわらじでしたから、どうしてもしわ寄せが育児にきてしまいます。幸い、原作を担当していた少女マンガも順調に連載を続けていましたし、コラムなど他のお仕事も毎月ご依頼をいただいていたので、思いきってフリーランスになりました。

  • 転機(2)湘南エリアへの引越し

会社通勤がなくなったことで、住むところにも制限がなくなりました。ずっと武蔵小杉に住み、横浜の会社に通っていたのですが、家賃は高いし、再開発で人口は爆発。もっと自然の多いゆったりしたところで子育てがしたいと思っていたので、憧れだった湘南への引越しを決意。「引越ししたいね」と話し始めてから、なんと1ヶ月で物件を決めてのスピード引越しでした。

住みやすさ、子育てのしやすさはもちろん、湘南に住んでいるからこそ、湘南に来てからつながったご縁などで増えたお仕事もあります。私にとっては、都会暮らしの便利さや刺激よりも、ローカルに移り住んで得たものの方が大きいようです。

  • 転機(3)ストーリー作家から記事ライターへ

ずっと小説やゲームシナリオなどストーリー系の執筆を主にしていましたが、原作をしていた少女マンガ作品の連載終了を機に、長編ストーリーのお仕事をお休みしています。私の場合、ストーリー作品を創るには長時間の集中が必要で、それこそ10時間くらいぶっ通しで書き上げるスタイル。子どもの相手をしながらでは書くことが難しく、現在はコラムやコンテンツ記事などの作成を中心にお仕事をさせていただいています。

  • 転機(4)ママになって興味の対象が変化

フリーランスになり、自分と家族の都合にあわせて働けるようになって、子どもに向き合う時間も増えました。そうしたら自然と、食や教育、環境などにも意識が向くようになり、添加物だったり、オーガニックだったりと興味の幅が広がりました。

早期教育や自然食品などの分野のお仕事につながったのは、育児をしているおかげでアンテナが広がったから。ママになれたから興味を持てるようになり、書けるようになったことが増え、自分の強みにもなったのだと思います。

フリーになって見つけた自分の「ちょうどいい」サイズ

私にとって、フリーランスで働く最大のメリットは優先順位を自分で決められること。子どものこと、家族のこと、そして仕事、その時々で一番にしたいこと、しなければならないことを自分の許容範囲で優先できます。状況に応じて仕事のサイズを自分で決められるから、「ちょうどいい」くらいの仕事量を調節できます。

もちろんその分、収入額も上下しますが、今は「お金を稼ぐことが全て」ではないので、フリーランスでちょうどよい仕事をすることが今のマイベストです。

ママに限らず、仕事とは別に大切なものがある人には、フリーランスで仕事をするメリットが大きいのではないでしょうか。時間や場所にとらわれず、効率よく仕事ができるのは「フリーランスならでは」ですよね。

この先も、自分の実体験をもとに「フリーランスのワーキングマザーならでは」の働き方や仕事の探し方など、皆さんが気になっていることやお役立ち情報を伝えることができたら嬉しいなと思っています。

▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載


<プロフィール>
湘南エリアの真ん中で理想のスローライフを追い求めつつも、いつまでたってもバタバタな5児のママ。小説やシナリオ、コラム、記事作成など、しがないモノカキとして日々奮闘中。会社員歴9年+専業ライター歴8年。代表作「嬢マニュアル」(翔伝社)、「ママはキャバ嬢!」(講談社デザート)。コスメや食は無添加、ファッションはミニマムがお気に入り。今年はPTA役員になりました。女性ならでは、ママならではの言葉を紡ぎます。

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