インタビュー

不安定なフリーランスをできるだけブレずに続けるポイント

投稿日:2017年4月20日 / by

中堅フリーランサーが明かす、収入推移の実態

時間に縛られず、ストレスもなく、自由なイメージのあるフリーランス。一見、良いところばかりな気もしますが、実際のところはどうなのでしょうか? 自由で収入も安定していれば最高ですが、なかなかそうはいきません。フリーランス歴5年の実体験をもとにお伝えいたします。(powered by THE LANCER編集部)

仕事が少ない創業期に痛感した資金繰りの重要性

フリーランスとして独立してから約1年間。当初は、約13年間務めてきた会社をはじめ、これまでに自分がお付き合いのあった会社など、数社の会社(以下、クライアント)から仕事を頂いていました。

創業したばかりなので、クライアントは少なく、仕事の数も当初の予定より少ないという、いきなり厳しい現実に突き当たりました。そこに追い討ちをかけるように、東日本大震災も重なり、仕事はさらに激減。創業年の年収はかなり厳しい状況となりました。

この時、特に厳しいと感じたのが、“資金繰り”です。仕事柄、業務をこなしても手元に入金されるのは大体2~3か月後。その間は収入がありません。それを乗り越えて生活していけるだけの資金が創業期には必要だと実感するのでした……。

新規営業に注力!すぐには成果を出せず、年収は創業年の横ばいに

創業して2年目。創業年の厳しい業績を受けて、フリーランスは業績=年収という、今考えれば誰でもわかるようなことにやっと気づき、改善すべきこと、今後注力すべきことなどを再検証しました。

今のクライアントの業務をこれまで以上にしっかり行なうこと、新規クライアント数を増やすこと。主にこの2つに注力しました。しかし、そこでまた問題が発生…。新規クライアントを増やすために営業をかけ始めるも、肝心の営業をかける相手が少ないことに気づきます。

結局は自分のコネクションをたどるしか無く、新規の営業先は数社のみ。多少の成果は出ますが、業績は創業期と変わらず、それに伴い年収もなかなか厳しい状況でした。

クラウドソーシング活用で新規クライアントが増加し年収増加

独立して3年目~現在。新規クライアントへの営業は厳しいものでしたが、既存のクライアントの案件をしっかりこなし、なんとか業績を保っている状況です。

しかし、ここで、とあるフリーランス向けに仕事を紹介するクラウドサービスと出会い新規クライアントは増加します。これまでは自分のコネクション勝負でしたが、インターネット上で新規クライアントを見つけることが可能になったのです。

そこから数社のクライアントからお仕事をいただき、業績や年収も増加、新規営業の大切さを実感することになります。今でも、新規案件を受注するには、上記のクラウドサービスからの受注が多くなっており、今後も活用していくつもりです。

年収は、自分の立ち位置を探る目安

フリーランスとして活動し始めてもうすぐ5年が経過しようとしています。フリーランスとして働いていく上で気をつけていることは、「常に、自分なりに反省点や改善点を模索していく」ということ。

その中で、ひとつの目安となるのが“年収”だと考えています。単純に年収の数値や推移を見るだけでは何も見えてきませんが、年収が増減していく原因や背景を探っていくことはとても大切だと実感しています。

フリーランスにとって“年収”とは、自分や自分の行なっている業務の立ち位置を確認できるバロメーターのようなものではないでしょうか?
▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載

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