インタビュー

フリーランスの初代MVPが掲げた頼もしい目標とは

投稿日:2015年3月26日 / by

初代MVPはハワイ移住を実現したWEBデザイナー

“第三の働き方”として注目度が高まる「フリーランサー」の年間MVPが決定した。「 Lancer of the Year – 新しい働き方大賞 – 」(2015年3月26日、都内)として、ランサーズが主催。スキルや経験を活かし、時間や場所にとらわれない新しい働き方を体現する”フリー”ランスの中から、次世代ワークスタイルのロールモデルとなる個人を表彰した。

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同セレモニー開催にあたり、まず、51人の受賞者が決定。年間のカテゴリー毎の報酬額、成長率、リピート率、顧客対応などをもとに総合評価で選出。その中からこの日、8つの部門の表彰が行われ、最後にMVPが発表された。

栄えある初代フリーランサーMVPに輝いたのは、藤清貴氏。ランサーズ登録歴3年6か月のWEBデザイナーだ。会社員を経て、徐々にランサーへシフト。夢としていたハワイへの移住をあっという間に実現するなど、まさに自分らしく、自由奔放な働きぶりが評価され、受賞となった。

「会社員時代、片道1時間をかけ、朝から晩まで室内で太陽の光を浴びない生活を続けるうち、太陽の下で働きたいと思うようになった。いつかハワイで働きたい。それが夢になった。でもそれはあくまで定年後。そう思っていました。それがランサーズと出会い、30分の一のスピードで実現しました。行きたいところへ心配なく行ける生活を手に入れることができたのはすごく大きかった。次は地元福岡に2015年中に家を建て、また賞を取りたいですね」と藤氏は次なる野望を明かした。

会社員からの転身で見事に「夢」実現

会社員時代に小遣い稼ぎで始めたクラウドソーシング。最初は5000円の案件だった。それが徐々に増え、半年で月10万まで膨らむ。そして、仕事を辞め、フリーランスに転向。専念することで、会社員時代に負けない収入を稼ぐまでになった。会社員時代に培ったスキルが大いに活きているという藤氏の働き方。それは、まさに「このまま会社員を続けるべきか…」と悩めるワーカーの目指すべきロールモデルといえるだろう。

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「新しい働き方大賞」各賞受賞者

「新しい働き方」という声が大きくなり始め、3年以上が経過した。着実にシフトが進む一方で、まだまだそのスピードは緩慢な印象だ。同セレモニーは、これまで正社員からあぶれたような人が選択する働き方に見られがちだった「フリーランス」の地位向上に大きく貢献するものであり、同時にテレワークやクラウドソーシングの普及を促進するだけに、ワークシフトの観点からも大きな意義がある。

“第三の働き方”の普及推進する大きな一歩

ランサーズの秋好陽介代表取締役社長は開催の目的を次のように明かす。「7年前から、ランサーズを運営し、新しい働き方を推進してきた。『ランサーズ』なら、時間と場所という制約によって、大切な何かと何かをトレードオフすることなく、望んだワークスタイルやライフスタイルを実現できる。ここ1~2年、利用者は急増加したが、まだまだ『ランサー』という新しい働き方があることを知らない人も多い。今回、国内初となる『新しい働き方大賞』を通じ、まずは社会に広く認知され、その先には『ランサー』を、働き方の選択肢のひとつとして確立させていきたい」。

正社員、非正規、そしてフリーランサー。新しい働き方は、誰もが自分らしく働ける社会の中にあって初めて意味を持ち、機能する。正社員と非正規。それしかなかった働き方に時間と場所にとらわれない、フリーランスが加わることで、ワーカーの選択肢は一気に拡がる。フリーランスの割合はまだまだ少ないが、どこにも所属しないワーカーが表彰される舞台ができたことは、第三の働き方として認知される大きな一歩となったことは確かだろう。

 

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