
楽しく生きていく道を自分で切り開くために
BAILA BAILA スーパーバイザー 伊藤由里子氏
好きなことに正直であるということ、その先にあるもの
元競技エアロビック選手であり、今はダンスプレゼンターとして活躍する伊藤氏、世界チャンピオンまで上り詰め9つのタイトルを手にした彼女に、今までの仕事の在り方や働き方について伺うと、「私がこのように好きなことを仕事にできたのはとってもラッキーなことでした」と謙虚に語ってくれた。
昔から運動をするのは大好きだったと語る伊藤氏。運動のレベルとしてはアスリートというよりは、学校のクラスで一番運動が好きな子ぐらいのレベルだったといっていたが、それでもガムシャラに好きなことをやり続けることで、大きなチャンスが訪れた。競技選手として少しずつ結果が出てきたとき、企業とのスポンサー契約をむすぶことができたのだ。
これをラッキーと考えるか、自分がしてきたことの結果と考えるかは人次第だが、どちらにせよ、自分の働きに対して人から共感を得ることや、それに対価を支払ってくれる人が出てくるまでには類まれない努力が必要になってくる。
伊藤氏はスポンサーがついた後、自分は企業からお金を貰っていることに見合うだけの動きや努力ができているか深く考えたという。プロとして生きていくためには、どうしても結果が必要になってくる。結果を求めて生きていくためには、結果を出すための実力をつけていかなければならない。そのことを伊藤氏は本能的に悟っていたのだ。
そして、彼女は見事に世界チャンピオンという大きな結果を手にすることとなった。自分がしてきた努力を結果に変えることに成功したのだ。これはラッキーだけでは手にできない栄光なのではなかろうか。
伊藤氏は言う。「自分がやりたいと思うことをやると決めたときから、何が儲かるか?というのは先にこなかったんです。自分がやりたいことをやって楽しく生きていこう。それが先にあったからこそ、今の仕事ができているのかなと思います。大好きなことだったので、辛いと感じたこともありませんでしたし、もうやめようとか悩んだこともありませんでした。仕事と趣味が同等なんですよね。だからこそ今幸せに働けているんです」
今はすでに競技選手を引退し、指導者およびダンサーとしての道を歩んでいる伊藤氏だが、その表情はとてもエネルギッシュで、見ている人にも力を与えてくれる。それに、彼女はどんな仕事についても前向きに取り組む精神力を持っている。やりたいことをつき進めていった結果、やる必要のないことについてもどんどん詳しくなり、それ自体が仕事になるレベルの知識を蓄えることができたという。
たとえば、世界中を旅するための交通手段などは、どのルートで行けば、一番早く、一番安くいけるかなど大体把握しており、そのスケジューリング能力はツアーコンダクター並だと笑いながら語ってくれた。他にも世界各国にいる人をブッキングすることにも、ある程度のノウハウがあり、それ自体が仕事になることもあるという。
競技選手としての働き方
終始楽しそうな笑顔で話をしてくれた伊藤氏だが、やはり競技選手として仕事をしていた時はとても厳しい世界を生き抜いていた。
「競技の世界はとてもシビアで、やろうとしていたこと、努力してきたこと、その過程については、ほとんど評価にはなりませんでした。とにかくできたことについて評価されるんですよ。ですから、ずっと人からの評価で判断されてきました」
完全に他人基準で評価される社会で生き抜くというのは、とても過酷なことであろう。自分の能力だけを武器に仕事をしていくことの大変さは、目に見える形となって表れてくる。
今後は社会全体で自分の能力を活かした働き方が活性化していくことだろう。自分は何ができるのか、何を仕事としていくのか、人それぞれが働くことについて考えていく必要がある。そこでの評価基準は、自分で勝手に定めることができない。そこには自分の仕事や働きを評価してくれる人がおり、その中で判断されていくものとなっていく。
伊藤氏の職業や今までの経歴を見ると特殊な人だと勘違いされがちだが、仕事に対する取り組み方や考え方、そして働き方は実社会での働いている人間と何も変わりはない。ただ囲われている枠組みが違うだけで、目指すべき目標に違いはないのだ。そのことに、もっとたくさんの人が気づいていかなければならない。どんな仕事に対しても取り組み方一つを変えれば、目指すべきことは自ずと見えてくる。
伊藤氏は言う「私はこれからも、一緒に働いている相手から笑顔を貰えるような仕事をしていきたいと思っています。自分の可能性を決めつけずに、人から必要とされている自分像を見つけて、楽しみながら仕事をしていくことが大事なんです」
自分自身を追求し、自分ができることやりたいことに迷いなく突き進んでいった伊藤氏。そこで得た実績や栄冠は、決してほころぶことはない。誰もが世界チャンピオンになれるわけではないが、彼女が教えてくれた考え方や働き方は、どんな社会でも通用していくだろう。
伊藤由里子(いとうゆりこ)
元エアロビック女子シングル世界チャンピオン。世界タイトルを9つ獲得。
現在ではラテン、ストリート、エアロビックとジャンルを問わず音楽を使って体を動かす事の素晴らしさを伝えるダンスプレゼンターとして活動。
イベント出演や各種メディアへの解説・出演などでも活躍中。
公式ホームページはこちら
<BAILA BAILAについて>
BAILA BAILAは6年前に誕生し、全国のフィットネスクラブでも導入されている
人気のエクササイズです。
最新情報ですと、ご家庭でも手軽に出来るよう、初心者向けのプログラムで、
BAILA BAILA 0 が発売になりました
http://www.shopjapan.co.jp/goods/BB001
BAILA BAILAは全てオリジナル楽曲で構成されていますが、
今回の0では、杏子さんとのコラボソングもあります。