インタビュー

若者の「ユルさ」をぶった斬る23歳社長の狙い

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松村淳平

なぜ若者はユルいのか

(株)WAVEST 代表取締役 CEO
松村淳平氏

超新星現る――。決して、大げさでない。センス、スピリッツ、そして、ルックスをも兼ね備えた若きビジネスパーソンが、“渋谷で働く社長”のニューフェイスの一人として、強烈なオーラを放ちながら躍動している。その名は松村淳平。サイバーエージェント・藤田晋社長に23歳でグループ会社社長に抜擢され、早くも驚異的な結果を弾き出している。

ブログで若者をバッサリ斬捨て、一躍注目集める

〈「学生気分で会社に来てるヤツがいる」。という痛烈なフレーズで始まるブログ。続けて、「お前、何しにきてんの?」。「先輩に教えて頂きながら~~~」「いい友達ができるように~~~」「どんな仕事にチャレンジできるんですか?」とか。ふぬけた事を言ってるヤツがいる〉。

あるブログの一節。発信主は松村氏だ。彼自身23歳の若者だが、同世代に対し、痛いところをズバリ射抜いている。これまでもこうしたメッセージをブログで発していたが、上記のブログが多くの著名経営者などに絶賛され、一躍注目を集めることになる。だが、この日を境にブログの更新は突如、1か月以上途絶えてしまう…。

実は、この更新の一か月前に松村は、サイバーエージェントのグループ会社である(株)WAVESTの社長に就任。バイラルメディアを運営する企業トップとして、圧倒的な躍進を果たすべく、全力を注いでいたのだ。

圧倒的な結果を弾き出し、“有言実行”

1か月で1000万PV突破を果たしたバスハウス

1か月で1000万PV突破を果たしたバスハウス

その結果、ゼロから立ち上げた若者向けバイラルメディア「BUZZHOUSE」のPVをわずか1か月で1000万突破、3か月目には3500万を突破させる。サイバーエージェントが立ち上げた約10本の全バイラルメディアの中でもPVは群を抜いて1位だ。

すでに年内1億PVを目指し、黎明期にあるバイラルメディアのトップシェアをも視野に入れ、垂直に近い上昇軌道で数字を伸ばし続けている。まさに驚異の大躍進だ。

「立ち上げ一か月の数字としては上出来の結果です。バズるポイントもある程度分かったので、今後は、コンテンツの質の強化や広告的な部分にも資金を投下し、圧倒的なポジションを狙います。ジャンルを絞って小さくまとまるつもりはないので全ジャンルを網羅して王道をいってこの分野の圧倒的No.1を目指します」と松村氏は、力強く野望を明かす。

驚くのは、決して松村氏がバイラルメディア運営にすぐれた才があるわけではない点だ。実は松村氏、藤田社長から抜擢されるまでに1年近く平日休日かまわずFacebookを通じ、自分の企画を藤田社長に送り続けていた。まめに返信もあるやりとりの中で、結局松村氏の企画は全てボツ。任せられたのが、バイラルメディアの運営だったのだ。

もしかすると、藤田社長はあえて試練としてバイラルメディアを任せていたのかもしれない。事実、6月から7月の2か月で圧倒的な数字を残した松村氏に対し、サイバーエージェントは、主力事業でもあるティーンズ事業部のWAVEST移籍を決定し、同時にWAVESTは大型の資金調達にも踏み込む。松村氏のWAVESTは8月より、5人から一気に25人の所帯へと膨れ上がった。

突如、渋谷に現れた若き社長の正体

彗星のごとく、渋谷で働く社長の一角に名を連ねた松村氏。しかし、ポッと出のイケメンビッグマウスと思ったら大間違いだ。ブログについては中学時代からスタートし、全国トップのアクセスを集める。そうやって、自然に磨いてきた文章力は高校時代、一気に開花する。論文コンクールで東京都の選抜に得らばれると日本代表となり、さらに世界大会では世界47か国4800の論文の中から、なんと8位となった。文才は筋金入りなのだ。

「もともと文章を書くのは好きでしたが、得意とは思っていませんでした。でも論文コンクールで世界8位に選ばれ自信にはなりました。なにより、日本代表とか世界って遠い存在と思っていましたが、これを機に別にいけるんじゃないかって思いが培われました」と松村氏は述懐する。

学生時代に起業も経験

思わぬ形で、世界を身近に感じる感覚を体に染み込ませた松村氏は、大学に進学すると2年目に起業する。ネット広告の会社だ。順調に売り上げをあげる中で、松村氏はなんと独学でプログラミングを習得。AR技術を応用したスマホ用カメラを開発し、メディアでも取り上げられる。自分で道を切りひらく才能は、すでに同世代では他を圧倒していた。

「文系なのでプログラミングの勉強はさすがに大変でしたね。でも、メディアをやっていくにしても技術的なことを知っていることで大いに役立ちます。あの時やっておいて本当に良かったと思っています」と松村氏。こんな生活ゆえに、学生時代も群れることはなく、流されることもなく、しっかりと地に足をつけ、自分がそこに立つ意義を刻み込んだ。

なぜ若者はユルいのか

「同世代が生温い理由って、〈ゆとり世代だから〉、とか〈教育環境〉じゃなくて、単純に年上がやっていることがダサいって思ってるんでしょうね。アツイのがダサいというか。そういう空気にみんなが同調しているってことなのかもしれません。そうしないと自分がダサい、みたいな。その意味では自分は古風なのかもしれません。でもだからこそ一気に抜けていけるので好都合だと思っています」と松村氏は、若者のユルさを分析しつつ、冷静に自身の立ち位置を見極める。

どうすれば若者がアツくなれるのか

松村淳平ブログ

1か月以上途絶えたブログは、社員への痛烈メッセージで再開する

年齢やルックスや言動からは、「イキがったヤツ」という印象が強烈に焼付くかもしれない。だが、実体は、礼儀正しいさわやかな好青年だ。生き馬の目を抜くサイバーエージェントでの抜擢だけに調子に乗ってもおかしくないが、全くの杞憂。それは、厳しいしつけで育った家庭環境と起業が2度目ということが影響しているといえる。

「会社をやるのは2回目ですが、1度経験しているからこそ調子に乗らない、というのは強く意識しています。その点はいい経験を積めたと思っています。僕は、サイバーエージェントで21世紀を代表する会社を創る一員として、本気でそこを目指します」(松村氏)。

アツい=ダサい。多くの若者がそう思っているなら、自分が遠慮なくアツく突き進み、一気に突き抜けてどんどん上昇する。そうやってアツい若者が成し遂げる偉業に憧れを持たせ、続く若者にまぶしい背中を見せつける――。ブログで熱いメッセージを送りながらもリアルでは、独自の美学で社長として大成し、さらには世間の若者の意識を変えてやろうと、23歳の超新星は密かにもくろんでいる。


【会社概要】

社名:株式会社WAVEST
設立:2014年6月2日
役員:代表取締役社長 松村淳平
資本金および資本準備金:60,000,000円
事業内容:
スマートフォン向けサービス運営
タレントキャスティング事業
インターネット広告事業

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