働き方

医療事務は医療現場を支える仕事

投稿日:2014年6月19日 / by

医療事務の資格を取るまでの道のり

医療事務の資格を取得するには、通信講座、専門学校、スクール、独学などの方法がある。
中でも通信講座の場合は、学生だったり働いていたりしても、比較的自分のペースで勉強できるためおすすめだ。医療事務についての詳しい内容は、「医療事務の資格ってどんなの?」を読んでほしい。

医療事務の活躍の場は広く、1級を必須で取らなくても2級を取ることで就職への道は開ける。実際、規模の大きな病院の数は減少傾向にあるが、入院施設のない診療所は増加傾向にある。1級を取得すればさらに活躍の場は広がるが、2級を取るだけでももちろんOKだ。以下では、具体的に3級・2級・1級でどのような勉強をするのか紹介する。

3級
3級は、医療事務の仕事について、基礎知識を付けることを目的とした勉強をする。
具体的には、医療保険制度、医療事務の仕事、基本診療料の算定、基本診療料の算定、医学管理等、投薬料(※1)、注射料、画像診断料、演習(レセプト作成(※2))について。

※1 投薬料とは:医者が患者を診察するとき、患者の状態を見て薬剤を投与したり処方箋を出したりする。そして、処方箋が薬剤師に渡ると、薬剤師はそれに従い患者に薬を渡す。この一連の流れで、患者が払う費用を「投薬料」と言う。
※2 レセプトとは:レセプトとは、診療内容を点数として表した請求書のことで、これを健康保険組合に提出すると、病院は診察料を受け取るの。もしレセプトに不備があると、診察料を受け取ることができないため、正確な作業を行うことが求められる。

2級
2級は、クリニックへの就職を目指す人のためのカリキュラムとなっている。
具体的には3級のカリキュラムに、医療保険の給付、在宅医療、処置料(※3)、手術料、検査料Ⅰ、検査料Ⅱ、検査料Ⅲ、リハビリテーション料、処方せん料(※4)などが加わることになる。

※3 10の項目の中で、病院が患者さんに処置を行うことで発生する料金のこと。項目は、一般処置、救急処置、皮膚科処置、泌尿器科処置、産婦人科処置、眼科処置、耳鼻咽喉科処置、整形外科的処置、栄養処置、ギブスとなっている。
※4 処方せん料とは:病院が処方せんを発行するときにかかる費用のこと。

1級
1級は、入院施設のある総合・大学病院への就職を目指す人のためのカリキュラムとなっている。具体的には3級・2級のカリキュラムに、麻酔料、検査料、精神科専門療法料、公費負担医療制度(※5)、高齢者に関する医療制度などが加わることになる。

※5 公費負担医療制度とは:国や地方自治体が医療保険制度とは別に、医療費を負担する制度のこと。対象として、結核患者の医療や公害健康被害者法による公害医療などが定められており、誰でも受けられるものではない。

試験時間

試験時間は、3級が60分、2級と1級が各90分ずつだ。これは、例えばTOEICだと2時間、漢字検定だと長い級で60分となっており、90分は試験時間の中でもごく平均的な時間だろう。

試験形式

学科試験と実技試験の2つに分かれており、学科試験は、筆記択一式 穴埋め形式の語群選択や記述、正誤の判断などが出題される。実技試験は、カルテからの診療報酬明細書(レセプト)作成となってる(3・2級は外来のみ。1級は入院レセプトの作成)。

受験料

受験料は、3級が3000円、2級が3500円、1級が4000円となっている。ちなみにTOEICの受験料は5725円、漢字検定はもっとも高い1級で4500円となっている。医療事務の受験料は、他の試験と比べても、大体平均的かそれ以下と言える。医療事務の資格を取得することで、それが就職に結びつくことを考えるとかなりお得と言えそう。

試験実施時期

医療事務の試験は、毎年2月・6月・10月の3回に分かれている。2月検定は、試験日は2月中旬、申込期間は1月上旬~下旬。6月検定は、試験日は6月下旬、申込期間は5月上旬~下旬。10月検定は、試験日は10月下旬、申込期間は9月上旬~下旬となっている。

年に1度しか実施されない試験もあるが、医療事務の試験は3度実施されるため、自分の勉強のペースに合わせて自由に日程を調整することができる。

他に資格を探すなら

●介護福祉士(詳しくは介護福祉士は人の生活を支える仕事)

●社会保険労務士(詳しくは社労士は企業と労働者の強い味方)

●色彩検定(詳しくは色彩検定を取って色の専門家になろう)

●行政書士(詳しくは行政書士は書類作成のスペシャリスト)

●MOS(詳しくはMOSはビジネスに直接役立つ資格)

●TOEIC(詳しくはTOEICは英語力を証明する資格)

●マンション管理士
(詳しくはマンション管理士は「集合住宅」のエキスパート)

●ファイナンシャルプランナー
(詳しくはファイナンシャルプランナー(FP)は家計のプロ)

●日本語教師(詳しくは日本語教師は言語だけでなく文化も伝える仕事)

●保育士(詳しくは未来を担う子供たちを育てる「保育士」)

●旅行業務取扱管理者(詳しくは旅行好きにオススメの旅行業務取扱管理者)

●情報処理技術者(詳しくは情報処理技術者はIT社会に素早く対応)

●販売士(詳しくは流通業界における唯一の公的資格「販売士」)

●社会福祉士(詳しくは福祉に関するプロフェッショナル「社会福祉士」)

●秘書検定(詳しくは上司や社長のサポートをする秘書の資格)

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について