働き方

プレ金はなぜ、イマイチ、なのか…

投稿日:2017年3月10日 / by

不評のプレ金の実態は?

働き改革の議論は大詰めを迎え、月の残業時間が議論の焦点になっています。100時間、80時間…。繁閑を考慮とはいえ、過労死ラインを超えている時点でナンセンス。そもそも残業が必要という前提での議論は、改革という名には程遠い印象です。プレミアムフライデーにしても、始まったものの、導入企業は数%という寂しさ。時間は有限。そこをしっかり意識して、有効に活用する術を考えることこそが、改革につながるというものではないでしょうか。

始まったばかりのプレ金。実態調査(全国の公務員、経営者・役員、会社員1万5,000人が対象)を行ったにマクロミルよると、職場での導入率は7%。実際に早帰りできた人は56%でした。わずかな数の導入企業ながら、早帰りできた人がようやく半数を超えるという実態は、プレ金の実施意義が疑われかねません。

では、早帰りした人は何をしたのかをしたか。1位は「外食」で55%。2位は「ショッピング」で40%、3位は「アミューズメント・レジャー施設に行った」(14%)でした。さらに活用した人の43%は、プレ金イベントや割引サービス等を活用。思惑通り、消費喚起に貢献はしたようです。

早飲みしたひともいたようですが…

その実施率や実態はともかく、「労働時間について考えるきっかけになった」という声もチラホラ聞こえたので、成果ゼロということはなさそうです。いかに時間を有効に活用するか…。ダラダラ残業が染みついているビジネスパーソンにとっては、早く帰っても意外に問題がないことが分かった、なんて副産物が得られたなんてこともあるのかもしれません。

<毎日プレ金も可能>という企業も

<毎日プレ金も可能>という独自制度を導入しているパスクリエイトは、その意味で時間意識のしっかりした会社といえるでしょう。そのカラクリは、出社時間の前倒しOKの制度にあります。最速で朝6時出社OKなので、定時で15時の退社が実現するというわけです。

パスクリエイトでは“毎日プレ金”も可能(左から、前田氏、田尾氏)

「主に病院とか自宅で立ち合いが必要な人が活用していますね。月に数回活用されています。通常業務のまま、早く帰れることはやはり便利のようです」と同社広報の田尾望氏。8時間しっかり働いた上での15時退社なので、さすがに利用頻度は毎日とはいかないようですが、気兼ねなく“早帰り”できるこの制度は、シンプルながら有効性が高そうです。

帰る時間を決めた上での早出ですから、残業削減には非常に合理的。残業体質ではない同社は他に、早出手当が出る制度もあります。これはいわば、朝残業手当。15時退社の早出との併用はNGです。目的が違うのですから当然ですが、こうやって、時間に関する制度を細かく設定することは、社員にタイムマネジメントを意識させる上でもいい試みといえそうです。

休憩時間の拡大で公私のバランスを調整するヒューゴ

通常業務のまま、時間を有効に活用する制度としては、ヒューゴの休憩時間3時間や2時間からの有休取得可能なアウンコンサルティングのクォーター制度もあります。ビズリーチは、最大4時間の業務集中時間を確保する制度「クリエイターズタイム」を導入しています。海外ではアメリカのスタートアップで休暇無制限制度がありますが、もはや究極ですね。

どうすれば時間内に仕事を終わらせることができるのか、何時ごろが一番仕事がはかどるのか…。残業を前提に時間の使い方は考えるのではなく、いかに有限の時間を有効に使うか。そこに頭を使う方が、まさに時間の有効活用というものです。変革ではなく、「変更」とういなら、残業前提の議論でもいいのでしょうが…。とりあえず、プレ金は今後も毎月最終金曜日の活用が推奨されていますから、有効な時間な使い方を考えるいいきっかけとして、うまく活用しましょう。

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