働き方

副業を始めるなら知っておきたい基本のキ

投稿日:2017年11月9日 / by

副業から始めるデザイン制作

2016年、大手企業の副業を奨励するといった発表が続々とありました。これによりビジネスパーソンの働き方が大きく変わろうとしています。しかし副業をどう始めたらいいのか疑問を感じていらっしゃる方も多いと思います。今回は私、佐々木化粧師の経験をもとにデザイン制作に関する副業をテーマにお話をしたいと思います。(powered by THE LANCER編集部)

副業の流れが活発になってきた

日本では今、ビジネスパーソンという働き方に変革が起きています。地方創生による中小企業の応援や子育てや介護支援による福利厚生の改善など、様々な分野で変革は着々と進んでいます。

その中で「働き方」という考えでは『副業』というキーワードが出てきます。以前私が書いた「サラリーマンの副業。注意すべき点とは? 」で触れていますが、2016年は副業に関する大きなトピックスが続き、大手企業では副業を推奨していく流れが出来上がりつつあります。その流れを受けて2016年時点で休日や終業後に副業する方は約400万人を上回っています。(出典:ランサーズ株式会社「フリーランス実態調査2016年版」)。

私が社会人として働き始めた10年前では、会社として副業を禁ずることは当然のことでした。しかし、現在では副業についてオープンに話すことができる時代となってきました。1つの要因としてアフィリエイトなどネット上でも手軽に副業を始められるものが増えたこともあるのだろうと考えています。

今回は、これからビジネスパーソンとして副業を始める方のお役に立てばと思い、一つの例として、私が体験した「デザイン制作」に関する副業のお話をさせていただきます。

1. 副業を始めたきっかけ

まず話の初めとして、私がなぜ副業を始めたかということをお話したいと思います。私は高校と大学も工業系の学校であり、基本的にデザインは勉強しておりませんでした。しかし企業に就職した際の配属先が、技術部門でした。製品設計や展示会用のディスプレイ、紹介ボードの制作に携わることで、デザインの在り方を勉強するようになりました。

転機となったのは、最初の企業から転職を決めた時でした。家庭の事情で都市部から地方へ移り住むことになり、今までの賃金体系が変化し収入は3分の2に減少。子供が生まれ、自分の給料は当然家庭の為にほとんどを使うことになります。しかし、やはり少しの贅沢や奥さんへのプレゼントなど、できるだけ生活の質は落としたくないと思っていた矢先に、クラウドソーシングサービスと出逢いました。

そこには様々な仕事のオファーが沢山あり、これなら自分でも対応できそうだという案件をいくつも見つけることが出来ました。最初に対応したのはデザイン制作の仕事でした。最初は様々なコンペに参加し、今までの知識を基にロゴや企業マークなどのデザインを制作しました。

副業でデザイン制作をしていく中で、少しずつ私の活動を知っていただけるようになっていきました。地元では、イベント運営をされている方からお声がけいただき、ポスターのデザインなども担当させていただきました。

こういった活動を継続した結果、今では副業でクライアントさんから直接指名でオファーを戴けるほどに成長することができました。

2. 副業を始める時に気になった事、その乗り越え方

ここまで私がどうしてデザイン制作で副業を始めたのかという経緯についてお話させていただきましたが、全てが順調に進んだわけではなく、不安もありました。特に不安に感じたのは納税対策と納期対応でした。

まず納税に関しては、会社で働いている以上、毎年会社での年末調整等があるため、副業の納税対応の影響により本業に何か不都合が起こり得るのでは? ということでした。

これはビジネスパーソンの副業を行なう誰しもが不安要素として上位に来るものでしょう。私の場合は、直接会社に確認を取りました。結果、私の会社には兼業農家の方がいらっしゃり、会社外の収入に関しては個人での対応に任せる方針だと分かり、その方針に従い今は対処しています。

今回私は直接会社に問い合わせましたが、これが正攻法であり、一番確実な方法だと思います。不安な方は、一度相談をしてみてはいかがでしょうか。

次に納期対応です。これに関してはできれば休日は休みたいので、時間調整をして動くことが重要だと思います。会社の休み時間や空いた時間に対応したり、有給を利用したりするなど、本職と折り合いをつける方法をご自身で見つけられると良いかと思います。


どの仕事も共通ですが、お客様あっての仕事ですので納期は守って当然。私自身も未だにどうしても納期に間に合わない場合もあります。納期が遅れる場合には、真摯にお客様に対応することが必要です。

どうしても本職の仕事と折り合いがつかないこともありますので、副業をする場合はスケジュール管理をしっかりとすることが一番重要であると考えています。

3. まとめ

デザイン制作の副業を行なうことに関しては他にも著作権への対応必要なソフトウエア(イラストレーターやフォトショップ)などの準備が必須となります。ソフトウエアは絶対に必要になりますのでできれば購入することをお勧めします。

他にも副業を始める前に必要な準備がありますので、他の項目については以前の記事「サラリーマンの副業。注意すべき点とは? 」をご覧いただければと思います。

昔は会社で仕事をする以上、自分のしたいことは心の中に閉まって会社に骨を埋める覚悟で仕事をするのが普通でした。しかし、今の時代1つの仕事だけを黙々とするような人材を会社は求めていません。様々なことに柔軟に対応できることが重要になってきます。私自身、本職でも自分の仕事以外にリーフレットや会社案内のデザイン制作、記事構成を担当し、今まで蓄えてきたデザインの知識を存分に生かしています。

副業は自分自身のスキルアップにもなります。サービスも充実している今、是非あなたもこの世界に飛び込んでみてください。新たな自分をきっと発見できるはずです。

▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載


【佐々木 化粧師】
医療機器製造会社での業務の傍ら、フリーライター及びデザイナー、音楽ライブイベンターとして副業に勤む。特に音楽やアニメ、医療機器の情報に精通しており、関連記事やデータ入力など様々な要望に対応している。

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