働き方

時給200円のフリーライターはどうやって高額報酬へステップアップしたのか

投稿日:2017年7月20日 / by

まさかの時給0円からのスタート! そこから高額報酬までの道のり

時給たったの200円……! 誰しも通る道なのかもしれませんが、フリーライターの松岡 美希さんは独立当初、下積み時代を送っていました。それでも地道に、しぶとく、丁寧に仕事を受け続けていきました。どんな仕事でもこだわりぬいて記事を作り続ける姿勢が、彼女の成長へと繋がっていきました。(powered by THE LANCER編集部)

稼げるイメージがなかったフリーライターの仕事

フリーランスと聞いてどんなイメージを持つでしょうか? 自由で、場所にとらわれず、好きな事で稼ぐ。私はそんなイメージを持ってフリーランスの道を歩み始めました。そんな私がフリーランスとして働き始めた時、最初に思ったことは「ライティングの単価ってこんなに低いんだ……」ということでした。

学生の頃のアルバイトよりも低い。これで生計を立てられるのだろうか? という不安とともにフリーランス人生をスタートさせる事となりました。塵も積もればなんとやら……でも本当にこれで生活出来るのだろうか?

好きな事を仕事に出来る幸せを感じる一方で、現実的には生活出来るだけのお金を稼がなければいけません。フリーライターを始めたころから今まで、どのようにライターとして仕事をして報酬をアップさせてきたのか、ご紹介したいと思います。

活動当初に痛感したフリーランスの厳しさ

フリーライターを始めて2ヶ月。電子書籍の執筆をしないかという依頼が舞い込みました。得意分野の1つである受験関係の本で、著者名として私の名前も表記するというものでした。「自分の本が出せるなんて! 」と舞い上がり、もちろんその依頼を受ける事にしました。


最初はクライアントも非常に丁寧で、スカイプで会議をして共に構想を練りました。コンセプトづくりやマーケティング、その他出版の手続き等はクライアントが、それ以外の内容の実質的な構成執筆は私が進める手順となっていました。

しかし、執筆をはじめて2週間程たった頃。スカイプ会議をクライアントがすっぽかしたり、コンセプトの確認に関するメールの返事が3日以上来ない、きたかと思えば文面は「確認します」のみ、こんな事が続き私は不信感を抱くようになりました。

最終的には本の内容が固まった段階でクライアントから一方的に契約破棄を告げられ、唖然。もちろん報酬は支払われませんでした。2ヶ月間、毎日のように執筆をしてきた結果、報酬が0円……。顔が見えない相手との仕事で信頼関係を築くのが難しいという事や、クライアントに対して強く言えないフリーランスの立場の弱さを実感しました。

時給200円でも、こだわりぬいた記事を。すると結果がついて来る!

それからというもの、何でもかんでも依頼を受けるのはやめ、信頼できるクライアントかどうかを見極めてから提案をしたり依頼を受けたりするようになりました。まだ自分の実績がそれほどない頃に、旅行キュレーションサイトを運営する大手企業のクライアントから依頼をもらう事ができました。

自分の名前が出る記事執筆でしたし、自分の記事がどれくらい見られているのかというアクセス数を自分でチェックできる事に加え、ほめ上手なクライアントの対応により、やる気も自信もアップしました。

自分の記事をより多くの人に見てほしい! 良い情報を提供したい! 良い記事を書いてこのクライアントをうならせたい! というモチベーションにより、1記事の報酬に対して見合わない時間数をかけて全力で記事を執筆しました。

時給にしたら200円ぐらいだったと思います。しかしそれでも全力でこだわって執筆した結果、自分が書いた記事が1週間で10万アクセスを記録。クライアントにも評価され、Webライターとしてますます自信を持つことができました。

継続依頼で実績が積み上がり認定ランサーに。時給200円を脱出!

前述のクライアントに継続のご依頼を頂けるようになり、実績が積み上がった結果、認定ランサーとなることができました。認定ランサーになると、今までは少なかった直接依頼が次から次へと舞い込むようになりました。

その依頼の多くが、今までの報酬の4〜5倍ほどの高単価なライティング案件でした。やっぱり時給200円でも地道に、そして全力で書き続けて来て良かった! と思ったのを覚えています。こうして私は時給200円の生活を脱出しました。


今では自分から提案して案件をとりに行く事は少なくなり、今抱えている案件のほとんどが継続や直接依頼をもらったものばかりになりました。ランサーズでは、実績や評価が見える化されているため、コツコツと依頼を受ければ実績が積み重なり、また1つ1つの案件に丁寧に対応しているライターがしっかり評価されます。ライティングのスキルはもちろんですが、クライアントとライターは人と人ですから、気持ちの良い関係性が成り立てば、良い仕事が出来るのではないかと思います。

こだわって執筆する事で読者も自分もクライアントもハッピーに

最初の頃はテーマを頂いて、それに関する記事を執筆するばかりでしたが、今では自分でテーマから考え、ほぼオリジナルの記事を執筆させていただけるようになりました。さらに、「より良い記事にしたい! 」という思いからデジタル一眼レフを入手し、記事に載せる写真まで自分で撮る事もあります。

「自分が自信を持って提供できるような記事にしたい」という信念に基づいて、報酬金額通りの仕事ではなく、金額以上の記事を納品できるように心がけています。そうする事で、記事のアクセス数が増え、クライアントからも評価して頂けるので、結果的に私もハッピーに仕事ができるのです。

「この記事、私が書いたんです」と自信を持って紹介することも出来ますし、クライアントからの評価が良ければ、より単価の高い依頼も来るようになるので、良い事づくめです。

最初はフリーライターで稼ぐというイメージが全くできませんでしたが、やはり『継続は力なり』ですね。これからも自分のこだわりぬいた記事が世に出る事の喜びを感じながら、ライターとしての活動を続けていきたいと思います。

▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載

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