働き方

ヘッドハンターはすぐそばにいるあの人

投稿日:2016年3月17日 / by

お毒 残念ね。応援してたんだけどさ。ちょっと胡散臭かったけど、ルックスと低音ボイスの物腰の柔らかい話し方で見事に相殺してると思ったんだけど…。
毒舌家
猫田先生 ショーンKだろ。まさか、オープンキャンパスに行っただけでプロフェールに書いちゃうとはな。それならワシは、東大・京大ダブル卒だぜ。あの人、危機管理のことも結構話してたと思うけど、自分の脇はユルユルだったてことかね。

お毒 それもそうかもしれないけど、いまやセンテンススプリングに目をつけられたら、火のないところにも煙が立ちそうな勢いよ。そのことをうっかり忘れて、メジャー進出に目がくらんじゃったのかしらね。

編集部ニシ いつもの歯切れの良さで、自分のこの状況をどう説明するのか本人に聞いてみたいところではありますね。気の毒なのは、経歴詐称は事実なんだけど、決してキャリアを前面に出してたわけじゃないし、言ってることはまともだったってことですよ。「消し忘れ」という言い訳はしょぼいですが、彼自身がいかさま師であるかどうかとは別問題の気はするんですけどね。

へん0

お毒 そうよね。経歴が人を創るわけじゃなくて、経験が人を創るわけだからね。とはいえ、虚偽をしたことは事実だから、経営コンサルタントとしては致命的かもしれないわね。

編集部ニシ ちょっと話はそれますが、3月末から新しいカタチの転職支援サービスがスタートするんです。(株)RENOが展開する「SCOUTER」というサービスです。友人や知人の転職を支援すると決定時に年収の5%が報酬として受け取れるとういうものです。距離の近い人を紹介することで精度が高まりますから、質の高い人材紹介が実現することになるでしょうね。ただ、今回の騒動じゃないですけど、すごく素晴らしい人物だとして、仮に経歴がいまいちだったら、ちょっと盛ってしまいたいという欲が出てしまうこともあるのかなぁ、なんてね。

猫田先生 それじゃぁ、友人・知人を紹介する意味はネェだろ。キャリアはないけど素晴らしい人物だ、という人材の紹介こそ、このサービスの肝になるんじゃねぇか。

編集部ニシ それが正しい見方かもしれませんね。もしも、友人の経歴に怪しいところがあれば修正させるくらいでないといけませんね。でも実際に、虚偽の経歴でキャリアを積み上げた友人がいた場合、どのタイミングでカミングアウトさせるかって難しいですよね。万一、それが原因で、転職に失敗したらと考えると、怖いですからね。

猫田先生 でもウソはいつか必ずばれるんだから、とっとと白状した方がいいに決まってるよ。
nekodaBup

お毒 それでいうと、今回の件は、使った側には責任ないのかしらね。性善説で、いいってことなのかいしら。報道番組なんかで使う以上は、身辺調査くらいはしておいたほうがいいんじゃないの。なんでもかんでも文春さんじゃ、ダメでしょ。

編集部ニシ 内閣でいう任命責任ですね。ゼロではないでしょう。その意味では、この友人・知人を紹介する転職支援サービスは、虚偽防止の観点では案外有効といえるかもしれませんね。まさかグルになって虚偽の経歴をつくろうとはならないでしょうし。

お毒 でも、紹介者は報酬として年収の5%がもらえるんでしょ。悪いやつがいても不思議はないわよ。

猫田先生 紹介者は事前審査が必須だそうだから、その辺をしっかりと見極めるんだろうな。紹介に対する評価も企業が付けるみてぇだから、紹介者の質に関してはかなりシビアなようだぜ。

編集部ニシ サービスの肝の部分になりますからね。それにしても、昨今の人材紹介における質の追求は、かなり深化していますね。いい傾向といえるでしょう。受け入れる企業側としては、やたらカタカナの多い経歴と名前にカタカナの入った純日本人は、少し眉唾と思っておいた方がいいかもしれませんね。やっぱりヘンですからね。

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