働き方

業界初! クラウドワークスがフリーランスに賞与制度を導入する狙いとは

投稿日:2016年5月13日 / by

フリーランスも賞与が出る時代に

フリーランスにボーナス支給。クラウドワークスは2016年5月13日、業界初となる賞与制度「クラウドワーカーボーナス」の開始を発表した。対象は、同社が業務品質の高さを認定するプロフェッショナル「プロクラウドワーカー」。最大で10万円が支給される。
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ボーナスといえば会社員の夏冬の風物詩。日々の残業も上司からの叱咤も、これによって報われるといっても過言でない。まさに会社員のモチベーションの源泉ともいえる。個人事業主となるフリーランスでは、働いた分だけ儲けにはなるが、当然、臨時収入は基本的にない。

同社が開始するクラウドワーカーボーナスは、そんなフリーランスに賞与を給付する業界初の試みだ。対象者は、同社が認定するプロクラウドワーカー。金額は、2016年7月1日から9月30日の期間に得た報酬金額に応じて発生するシステム利用料のうちの最大で10万円が支給される。支給日は同年12月。

クラウドソーシングで導入する狙いとは

導入の狙いについて同社は、次のように説明する。「組織に属することなくインターネットを通して働きたいと考える個人がますます増加しています。同時に、組織に属さないクラウドワーカーでも会社員と同等の収入確保や労働環境を求める声も高まりつつあります。そこで、仕事実績を重ねるほどボーナス支給額が増加する仕組みより、クラウドワークスで活躍するクラウドワーカーの働く意欲を向上させるなどで、クラウドワーキングのさらなる普及を目指します」。

社会人=正社員。そうしたイメージも昨今は薄れつつある。とはいえ、まだまだ安定して働く雇用形態の頂点に君臨するのは正社員だ。窓口としての機能で会社がプラットフォームとなり、業務を安定確保。緩くフリーランスとつながり、仕事を分配する形態も新しい雇用のカタチとして普及しつつあるが、理想のカタチへは模索が続く。
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仕事をするほどにボーナス支給額が増加する査定システムは、フリーランスのモチベーション向上にとっても非常に合理的であり、すんなりと受け入れられるだろう。制度の恩恵を受けられるのは、プロ認定されたクラウドワーカー限定なので、いい意味の競争欲も掻き立てられ、クラウドソーシング人材の底上げにも貢献しそうだ。着実に新しいカタチにシフトする働き方が、また一歩前進した。

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