
プレミアムフライデーまで一か月。導入済み・予定はわずか2%超、をどう考える…【瓦の目】
プラミアムフライデー歓迎するビジネスパーソンは多数派
きょうは月末の金曜日。そう、プレミアムフライデーが実施されていれば、午後3時には退社して友人や家族と買い物や飲食で有意義に過ごしましょうという推奨日だ。本番までちょうど一か月。執筆時点ですでに17時を過ぎている。一体どこまで浸透するのか…。

月に一度早く上がってゆっくりアフターを満喫するのも悪くない…
DeNAトラベルが、会社員の男女509人(25歳~69歳)にプレミアムフライデーに関する調査を行っている。それによると、導入予定および導入済みは、全体のわずか2.2%。「導入予定ではない」が55%で、現状ではひとまず様子見ながらも、後ろ向きの印象だ。
もっとも、導入されるなら「とてもうれしい」が43.6%、ややうれしいが23.6%で、働く側としては実施に前向きが65%を超え、肯定的であることが分かった。肯定意見としては「早い時間から飲める!」、「心のゆとりが生まれる」などが挙がった。
否定的な意見では「業務量は変わらない」、「派遣なのでその分給与が減る」、「周囲が一丸でないので、自分だけ導入されても身動きできない」といった現実的な声が並んだ。企業が導入に慎重なのも、導入したいのはやまやまだが、業績への影響や組織のバランスなどを考えると簡単には決断できない側面があるということなのかもしれない。
降ってきた商機に飲食系は盛り上がり
一方で、商機となる小売りや飲食は、準備に抜かりがない。リーガロイヤルホテル東京は、2月24日にちょっと早めのオープンでもてなす一日限定のプランを3つのレストランで用意。三越伊勢丹ホールディングスもレストラン各店が特別メニューを用意する。昨年11月ブラックフライデーを手掛けたイオンもグループ全体で関連企画を実施するなど、各社が様々な企画で待ち構える。
官民挙げての消費活性化企画。長時間労働是正とも連動し、暗くなりがちな社会の景気づけにもなり、一石二鳥といえるが、初っ端が営業日も少なく、売り上げも低迷しがちな2月末というのは、偶然なのか、意図的なのか、少々KYな気がしなくもない。
それはさておき、働き方改革実現にはカタチよりも意識の改革が何より重要。冷ややかな意見も多いが、こうした機会にはあえて便乗し、視野を広げるくらいのスタンスでいる方が、オフィスで頑張るよりも結果的に現状打開につながったりするものだとも思うが…。