働き方

働き方改革にピンと来ていない人に使ってほしい最新おもちゃ4選

投稿日:2017年6月3日 / by

進化を続けるおもちゃ最前線

今年もやってきた「東京おもちゃショー」の季節(2017年6月3日、4日=一般公開)。少子高齢化は業界にとってマイナス要因だが、反比例するようにクオリティやクリエイティビティが上がり、大人も普通に楽しめるアイテムが年々増大している。今回は、働き方改革につながりそうな製品を瓦版独断でピックアップした。

現状に不満のビジネスパーソンには刺激的すぎる?

タカラトミーの人生ゲームは、ボードゲームの定番中の定番。時代の変遷とともにコンテンツも進化しているが、最新版の「人生ゲーム MOVE!」(4,298円)は、働き方が過渡期を迎えている中で、激動の時代や人生のはかなさを実感させる刺激的な構成となっている。

ルーレットの周囲にある4つのギアが人生を狂わせる?

最大のポイントは、人生ゲーム初の歯車の搭載。ギアは4つあり、それぞれメインギヤ、職業ギア、天気ギア、結婚ギア。例えば、転職ギアは、ランクアップ、転職、そのままの3項目あり、出た項目によって、参加者の人生が左右される。普通にルーレットだけでの実施でも先が読めない人生の縮図といえる人生ゲーム。それが、他人のギア操作で左右され、全く見通しが立てられないという状況は、先行き不透明な今の世相をそのまま反映しているといえる。

初代が登場した1968年は、GNPが西ドイツを抜き、世界に2位に君臨。3億円事件が世間を騒がせ、日本は良くも悪くも躍動期にあった。あれから約半世紀の時を経て、働き方改革が加速する中で進化した最新版が、歯車に左右されるギミックを搭載しているのは、人生ゲームらしく、ある意味痛快だ。こどもと家族で楽しむにしても、お父さんは心から笑えないくらいシリアスな展開もあるかもしれない…。

グローバル時代に一家に1つ欲しい

同じくアナログゲームで注目したのは、メガハウスの「地球丸ごとすごろく」(2017年7月発売予定=4,298円・税込)。その名の通り、地球儀型の立体すごろくだ。直径50センチの本体は、空気で膨らませ、コマは吸盤で張り付ける。

球体ボードだから地理感覚は格段にアップする

グローバル化が加速する昨今、海外からの日本渡航者は、2,400万人を超える。今後もさらなる増加が見込まれるが、受け入れるだけでなく、海外へ飛び出し、世界を知っておく必要性はますます強まる。実際に行く前に、各国がどこにあるのか。それを知り、その特色を知るには、この球体型は最適だ。

地域名が記載されているのは約100か国におよび、主要な世界遺産も網羅されている。感覚として各国の位置を把握しておくことは、まさにグローバル社会に必要な素養だけに、ゲームではあるが、教材としても秀逸といえる。こどもにとっても、早い時期から楽しみながら“世界を知る”うってつけのアイテムで、ぜひ一家に1つ欲しいところだ。

夏の職場を和やかにする納涼アイテム

働き方改革では、職場改善が大きなテーマになる。業務効率化ももちろんだが、社員が気持ちよく働ける雰囲気づくりも重要だ。タカラトミーアーツから発売される「おかしなかき氷 井村屋小豆バー」(2017年6月下旬発売予定=2,800円・税込)は、小豆バー専用のかき氷メーカー。

バーを抜いて取っ手を回してガリガリガリと

根強いファンを持つ井村屋小豆バーは、素朴な味が支持されているが、同時に非常に固いという特徴がある。添加物を使わないナチュラル志向ゆえの固さだが、だからこそ、かき氷にするのは、難題と思われていた。その難題に果敢チャレンジして生まれたのが、この製品。冷凍庫から出して直ぐは、歯が折れそうなくらい固い小豆バー。それだけに、開発には6台が犠牲になったという。7代目にしてようやく誕生したのが、完成品で、まさに難産の末に生まれたシロモノだ。

苦難の末にできたこともあり、出来あがった“小豆バーかき氷”の味は格別。ふわふわの触感は、高級かき氷に近いものがあり、素朴な味がさらに引き立てられるのか、そのまま食べるより小豆味が濃厚に感じられる。トッピングするのも面白いだろう。

最近は、職場に軽食スペースを設ける企業も増えているが、夏場に設置することで、外回り後の小豆バーの“お土産”の価値が一気にアップ。その場が楽しい会話で盛り上がることがいまから想像できる。それだけに、1台といわず数台、購入しておけば、職場のコミュニケーション力アップに大いに貢献するかもしれない。

薄まりがちなコミュニケーション力をサポートするアイデア玩具

最後にピックアップするのは、タカラトミーの「プリントス」(2017年9月下旬発売予定)。スマホ写真を簡単にプリントできるおもちゃだ。撮った写真をすぐにプリントするツールには、チェキがあるが、少し値が張る。お手頃版もあるが、それでも1万円前後。スマホカメラが高機能化しているいま、さすがにわざわざ買うとなると迷いが生じる。

そうしたジレンマを見事にクリアしたのが、プリントスといえる。なぜなら、スマホで撮った写真をプリントする製品だからだ。仕組みは、簡単にいえばスマホで撮った写真を、同製品の上に載せ、その画像を“撮影”する。つまり、スマホ画面の画像をスキャンするようなイメージだ。

出来上がりはチェキとそん色なし。左が折りたたんだ状態の本体

原始的な印象だが、出来栄えはチェキとそん色なく、同じタイプのフィルムに印画される。本体は折りたためるので持ち運びにも便利だ。値の張るカメラ機能を省き、プリントに注力したことでコストを大幅に抑え、価格は4,000円を切る予定。撮影画像をネットで共有するのもいいが、プリントした画像には、手渡しというリアルコミュニケーションが生まれる良さもある。ネットによる淡白なコミュニケーションから一歩踏み出すツールとしても、面白いアイテムといえるだろう。

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