働き方

助っ人として学生インターンを募る企業の思惑

投稿日:2017年6月12日 / by

学生さん、新規事業を助太刀しませんか

求む、学生助っ人。サイバーバズ(東京都渋谷区)が、一風変わった学生向けインターシップを募集している。同社が2017年1月から実施している副業採用「助っ人採用」の学生版で、即戦力の学生をいきなり最前線で登用する。応募期間は7月中旬まで。実施は8月1日から9月15日。

学生版助っ人採用は、同社の新規事業拡大のための助っ人として、学生から採用する取り組み。2つの新規事業で人材募集し、夏休み期間にフルコミットで戦力としてジョイン。事業の推進を担う。

同社では、参画するメリットを3つ挙げる。新規事業の立ち上げにジョインできる。若手責任者の右腕として働くことができる。いまの自分の力を企業で試すことができる。学生時代のひと夏の経験としては、かなり濃密で、極めて実践的な社会勉強といえるだろう。

もっとも、求めているのは「助っ人」。学生といえど、学ばせていただくという姿勢では弾かれてしまう。学生時代に培ったスキルや武器といえる自身の強烈な強みが求められている。それだけにインターンシップながら、選考は難関だ。

書類選考後、面接を数回経て最終選考。そこでお眼鏡にかなえばようやく採用というプロセスだ。生半可な気持ちでは、通過は難しく、基本、1か月半フルコミットとなるので、90日間は、同社へ捧げるくらいの覚悟があった方がいいかもしれない。

学生にも企業にもメリット

募集しているのは、2つの事業。ひとつはレシピ動画サービスの運営ディレクション。もう一つがソーシャルマーケティングサービスの新規開拓営業。自身の適正を踏まえ、我こそはという学生はぜひチャレンジしてみてはいかがだろう。

助っ人として実績を残せば、その後の進路にもプラスこそあれマイナスはない。履歴書を無意味にするくらい、即戦力人材として引く手あまたになる可能性もあるだろう。同社にとっても、優秀な学生と出会える可能性が高まる。

「社会人対象の助っ人採用では、通常の採用の数倍の募集があり、多様な人材と出会えました。学生版でもそうした人材との出会いに期待しています」と同社広報部は期待を寄せる。社会人経験のない学生が、どんな“武器”を手に名乗りを上げるのかも含め、成り行きが注目される興味深い採用のカタチだ。

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