働き方

人をグイグイ引っ張るタイプのリーダーの次に来る新しい社長像とは

投稿日:2017年6月12日 / by

変人・安田の境目コラム

私が可能性を感じるタイプ

小説家をめざすフリーター。もしくはニート。引きこもりの、ちょっと暗い人たち。そんな彼らに、私は可能性を感じるのです。

私はこれまでに、1000人くらいの創業社長にお会いしてきました。創業社長には、変わった人が多いのです。特に多かったのは、元暴走族の社長。中学、高校と、やんちゃだった人たち。彼らは組織で働く事に向いていません。人に指図されるのも耐えられない。だから社長になるしか、なかったのです。

でも彼らは、エネルギーに満ちていました。反骨精神というエネルギー。強烈なリーダーシップもあったし、頭も決して悪くありませんでした。彼らが教えてくれたのは、暴走族のリーダーは力だけじゃ務まらない、ということ。組織を束ね、引っ張っていくには、頭の良さも、ビジョンも、必要なのです。

でも、そういう時代も、終わりつつあります。やんちゃな社長が減ってきている。もしかしたら、やんちゃな若者自体が減ってきているのかもしれません。

これからはどういうタイプの社長の時代になるのか

では、これからは、どういう社長の時代なのか。私は予言します。これからは、オタク社長の時代であると。中でも私が目をつけているのは、小説家。正確には小説家ではなく、小説家をめざしている人。妄想というエネルギーを抱えた、オタク。ここに人材が埋もれているのです。

見るからにエネルギーがあり、人をぐいぐい引っ張っていくタイプのリーダー。それはもはや、過去の社長像なのです。これからは、オタクの時代。ひとりで妄想し、とんでもない時間をかけて、勝手にストーリーを練りあげる。そのストーリーに、人が巻き込まれていく。まさに、遊びと妄想の時代なのです。

考えてみれば、ディズニーランドだって、単なる誇大妄想に過ぎません。でもそこに利益がついてくると、妄想はもう立派なビジネスになるのです。

普通の会社になくて、ディズニーランドにあるもの。それは、アトラクションという遊び場。ミッキーマウスという幻想。そして、夢の国という、ストーリー。

妄想でストーリーを紡ぐ能力。そういう特殊な能力を、小説家をめざすオタクたちは、持っているのです。それは、次世代のビジネスリーダーには、欠かせない資質。

私たちの未来には、想像を超える世界が待っています。そしてその世界は、誰かの妄想から生まれてくるのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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